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「世界の金融システムは薬漬け」、前ECB専務理事が警告

3月23日、ECBのシュタルク前専務理事は、ユーロ圏はまだ危機から脱出しておらず、インフレのリスクが高まっていると警告した。写真は昨年9月撮影(2012年 ロイター/Herwig Prammer)

[フランクフルト 23日 ロイター] 欧州中央銀行(ECB)のシュタルク前専務理事は、23日付の独ハンデルスブラット紙とのインタビューで、ユーロ圏はまだ危機から脱出しておらず、インフレのリスクが高まっていると警告した。

ハンデルスブラット紙は1面に「世界の金融システムは薬漬けになっている」との前専務理事の言葉を引用したヘッドラインの下で、6ページに渡ってインタビューを掲載。

シュタルクはその中で、ユーロ圏の状況についてドラギECB総裁よりもはるかに悲観的な見方を示したほか、ECBによる長期資金供給策がインフレを煽りかねないとの懸念をあらためて表明した。

シュタルク前専務理事は「現在は正常な環境ではない」と指摘。「世界の金融政策は超緩和的で、大半の先進国では財政政策も非常に緩和的だ。そのため、インフレ期待が変化する可能性がある」と述べた。

さらに「中央銀行がその使命に基づいてなすべきことを行う能力に対する信頼感が損なわれつつある」とした上で、「われわれはまだ危機から抜け出していない。金融危機ばかりでなく、経済危機、公的財政危機からもだ」と述べた。

また、昨年ECB専務理事のポストを辞任した理由について、8月に債券買い入れプログラムを再導入したことで、ECBが政治に巻き込まれ、独立性を犠牲にしたためだ、と説明した。

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