for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up

3月の中国PMIは大企業が予想外に改善、中小企業は低迷続く

[北京 1日 ロイター] 中国国家統計局が1日発表した3月の購買担当者指数(PMI)は予想外に大幅上昇し、大企業の生産活動が上向いていることが示された。一方、HSBCが発表した3月のPMI(改定値)は悪化。中小企業が依然として信用逼迫に直面しており、成長モメンタムが鈍化していることを示す形となった。

4月1日、中国国家統計局が発表した3月の購買担当者指数は53.1で、11カ月ぶり高水準となった。安徽省合肥の製鉄工場で3月撮影(2012年 ロイター)

大企業を中心とする統計局発表のPMIは2月の51.0から53.1に上昇。11カ月ぶり高水準となった。アナリストらの事前予想では50.5に低下するとみられていたため、予想外に力強い数字となった。

需要が予想外に堅調だったことが新規受注と新規輸出受注を押し上げた。新規受注指数は55.1で、2月の51.0から大幅に上昇。新規輸出受注指数は51.9で2月の51.1から上昇した。

ただ、アナリストは、大企業の生産活動が上向いたのは冬が終わったことに伴うもので、この数字を過大評価すべきでないと指摘。1―3月期は中国経済が過去3年で最も低調だったとの見通しに変わりはなく、年内に何らかのさらなる金融緩和策が必要になるとみている。

ノムラのエコノミスト、Zhang Zhiwei氏は、このデータはハードランディング懸念を和らげるもので、週明けの金融市場に歓迎されるだろうとしながらも、季節要因を考慮すればそれほど強い内容ではないと指摘。「経済がそれほど改善しているとは思えない。季節要因を差し引けば、上昇幅は過去の平均を下回っている」としている。

同氏は、3月は冬が終わって製造業が生産を活発化させるため、2005―10年には、3月のPMIは2月に比べ少なくとも3ポイント上昇していたと指摘。

その上で、当局に対して金融緩和を求める圧力が和らぐことはなく、人民銀行(中央銀行)は年内に金利を25ベーシスポイント(bp)、預金準備率を100bp、それぞれ引き下げるだろうとの見方を示した。

一方、中小企業を主な対象としているHSBCの3月中国PMI(改定値)は48.3と、速報値の48.1からはやや上方修正されたものの、2月の49.6から低下。景況感の改善と悪化の分岐点となる50を5カ月連続で下回った。

その結果、1―3月期は過去3年で最も低い水準となった。

大企業を中心とする当局発表のPMIとは異なり、新規受注が引き続き悪化し、中小企業が銀行融資を受けにくく、景気減速の影響を受けていることが裏付けられた。

項目別では、生産指数が2月の50.2から47.3に低下。2009年3月以降、昨年11月の46.1に次いで2番目の低い数字となった。

HSBCのエコノミスト、Qu Hongbin氏は「PMIは成長モメンタムがさらに鈍化していることを裏づける形となった。新規輸出受注の低迷が全体を圧迫している」と指摘した。

HSBCのPMIでは、新規受注指数、新規輸出受注指数とも50を下回った。

新規輸出受注指数は2月につけた8カ月ぶり低水準からは上向いたが、依然として50を下回った。

また、製造業の雇用が3年ぶり低水準に落ち込む一方で、製造業のインフレ率は50を上回る水準で推移した。

*内容を追加して再送します。

for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up