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ドル80円後半、上海株急落で円買い

[東京 24日 ロイター] 午後3時のドル/円は、前日のニューヨーク市場午後5時時点に比べややドル安/円高の80円後半。上海総合指数.SSECが午後にかけて急落リスク回避の円買いに傾いた。

4月24日、午後3時のドル/円は、前日のニューヨーク市場午後5時時点に比べややドル安/円高の80円後半。昨年8月撮影(2012年 ロイター/Yuriko Nakao)

クロス円では、豪ドル/円が大きく下げた。上海株安に加え、午前発表の1―3月期豪消費者物価指数(CPI)が弱い結果となったことでオーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)の5月の利下げシナリオを織り込む格好となった。もっとも、豪ドル/円を除けば、ドル/円、クロス円とも下げ幅は小さかった。

<豪中銀の利下げ戦略、焦点は継続性の有無に>

豪ドル/円には、豪州の弱いCPI、上海株の急落と2度にわたって下げ圧力が加わった。

午前に発表された1─3月豪CPIは、RBAのトリム平均値CPIが前期比0.3%上昇となり、市場予想の0.6%上昇を下回った。前年比は1.6%上昇で、前四半期の3.1%から鈍化した。RBAは、インフレ統計が落ち着いた内容であれば、5月1日の理事会で現在4.25%の政策金利の引き下げを検討すると示唆していただけに、今回のCPIを受けて、5月の利下げが確実視されるに至った。

ブラウン・ブラザーズ・ハリマンのシニア通貨ストラテジスト・村田雅志氏は、RBAが5月に0.25%の利下げを行うと予想。「市場では0.25%の利下げシナリオは織り込まれている」とした。そのうえで「会合のポイントは利下げの有無ではなく、今後も利下げが続くのかに移っている」と話した。村田氏は「CPIは弱かったが、豪州では雇用環境の底堅さはある。中国やユーロ圏の問題への懸念はあるものの、連続利下げを肯定できるほどの景気の悪さはまだ確認できていない。あくまで『懸念』のレベル」とし、会合までは豪ドルの底堅い推移が続くとみていた。さらに、豪州の政策金利は0.25%の利下げを経てもなお4%と高いうえ、AAA格付けを維持している点も注目され、「0.25%の利下げ程度では豪ドルの投資妙味は大きくき損されるものではない」と話していた。

<ユーロ、新規買いにはドイツ指標の改善も条件に>

ユーロ/円は上海株の急落で下落したが、下げ渋った。

ユーロ/円は前週末にかけて復調したものの、今週入り後は流れが反転。ここまで下げ基調が続いている。前日は、ユーロ圏各国の財政不安をかきたてる材料が相次いだが、大手信託銀行のディーラーはドイツの景況感の悪化に特に注目していた。「ドイツの指標が戻らなければ、ユーロ買いは難しい」と話していた。前日発表されたドイツの4月製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値は46.3と09年7月以降で最低を記録した。

きょうはスペイン短期債入札とイタリア国債入札が予定されているが、前日にはオランダの内閣総辞職を受けてオランダ国債の対独スプレッドが拡大しただけに、きょうのオランダ国債入札にも関心が向かっている。

<ドル、80円台で目立った買い入らず>

ドルは午後、80円後半で停滞。80円台では実需のドル買いが流入しやすいと目されているが、午後は目立ったフローは観測されなかった。米連邦公開市場委員会(FOMC)や日銀の金融政策決定会合を前に「動きづらい」(前出の大手信託銀行)という。

(ロイターニュース 和田崇彦)

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