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豪中銀、政策金利を50bp引き下げ3.75%に:識者こうみる

[シドニー 1日 ロイター] オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)は1日、政策金利のオフィシャルキャッシュレートを4.25%から50ベーシスポイント(bp)引き下げ、3.75%とした。政策金利は、過去2年余りで最も低い水準となった。市場は25bpの利下げを予想していた。

5月1日、豪中銀は、政策金利のオフィシャルキャッシュレートを4.25%から50bp引き下げ、3.75%とした。政策金利は過去2年余りで最も低い水準となった。市場は25bpの利下げを予想していた。写真は2010年7月、シドニーの同行前で撮影(2012年 ロイター/Daniel Munoz)

豪中銀は、今後2年間のインフレ率は予想を下回るとの見通しを示し、必要ならば、追加緩和を実施する余地を残した。市場関係者の見方は以下の通り。

●年内に一段の利下げもあり得る

<RBCキャピタル・マーケッツのストラテジスト、マイケル・ターナー氏>

われわれも含め、多くの市場関係者が予期していたよりも大幅な引き下げとなった。

一段の利下げもあり得る。経済成長率は中銀が予期していたよりも低かったことは明らかであり、インフレ率見通しも4日に下方修正されるだろう。短期的に利下げは終了したのではないかと考えるが、年内の利下げも十分あり得る。

●あと1─2回の利下げを予想

<AMPキャピタル・インベスターズのチーフエコノミスト、シェーン・オリバー氏>

中銀は正しい決断を下したと思う。豪経済は弱く、インフレ圧力はかなり後退した。25ベーシスポイント(bp)の利下げでは意味がないが、50bpの引き下げならそれなりの借り入れコスト低下が期待できる。

50bpの利下げだけでは景気は回復せず、おそらくあと数回の利下げが必要になるだろう。きょうの反応を見極める必要があり、6月に追加利下げがあるとは思わない。ただ、おそらく25bpの利下げがあと1、2回あるのではないか。政策金利は年末時点で3.25%まで引き下げられる可能性がある。

●一定の改善見られれば据え置きも

<豪銀大手ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)の上級エコノミスト、スパイロス・パパドポウロス氏>

経済が中央銀行の予想よりも悪化していることを示すもので、先週のインフレ指標も政策変更の余地を与えた。

これで経済がどう展開していくかを見極める余裕ができ、もし経済指標が引き続き悪化すれば一層の利下げを行うだろうし、今回の大幅な措置で、もし一定の改善が見られ、信頼感や他の月間の指標もある程度回復すれば、金利を据え置く可能性がある。

今回の利下げ幅は、経済の先行き見通しへの懸念を示唆するもので、向こう2─3カ月に追加利下げが行われる確率が高まった。

●目先の追加利下げの可能性は小さい

<セントジョージ銀行のチーフエコノミスト、ハンス・クンネン氏>

利下げ幅を見ると、目先に追加利下げがある可能性は小さい。目先の利下げがないとは言い切れないが、中銀は需要とインフレに関する一段の情報を待つことになるだろう。こうした情報が得られるのは、少なくとも3カ月先のことだ。現時点ではわれわれは現行水準が続くとみており、今後の方向性を見極めるため4日の金融政策声明に注目している。

●積極的な利下げがより適切

<シティグループのシニアエコノミスト、ジョシュア・ウィリアムソン氏>

とりあえず、オーストラリア準備銀行(RBA)による利下げ局面は終わったと考えている。声明は非常にニュートラルな内容で、50bpの引き下げにより、RBAが遅れを取り戻そうとしている姿勢が明確になった。

RBAはインフレ率に先んじて動こうとしており、鉱業以外のセクターの活動を促進しようとしているのかもしれない。鉱業以外のセクターは予想以上に低迷しており、インフレ率が低下するなか、金利をもっと積極的に引き下げることがより適切な対応だ。

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