[パリ 6日 ロイター] 6日に実施された仏大統領選の決選投票で、社会党のオランド前第1書記が再選を目指すサルコジ大統領を破った。同党から大統領が生まれるのは17年ぶりで、パリのバスティーユ広場には多くの支持者が集まって政権交代を喜んだ。
同広場は、1981年の大統領選で社会党のミッテラン氏が当選した際に勝利集会が開かれた場所。この日、広場を埋め尽くした群衆らの多くは31年前の勝利を体験していない若者たちだが、バラを握りしめた拳をイメージした同党ロゴの旗を手に歓喜の声を上げた。
パリ東部の郊外から来たという教諭、ファビエンヌ・シャベールさん(36)は、「ミッテランが当選したとき、6歳だったが、親が喜んでいたのを覚えている。今、私たちはようやく、本当の社会運動の始まりを迎えた」と、喜びを表現した。
オランド氏も夜遅くになって同広場に到着。「31年前にここにいたあなたたちがどれだけうれしいか分かっている。しかし、同時に若い世代の人たちがフランス国家の建設にどれだけ参加したいと思っているかも分かっている」と、自身が「若者たちの大統領だ」と明言。
また、「あらゆる国の首都には、政府や国の指導部を越えて、我々のおかげで希望を見い出した人たちや、我々に注目し、緊縮策を終わらせたいと考える人たちがいる」と語った。
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