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ブルベア指数低下、長期金利8年10カ月ぶり低水準に警戒感

[東京 21日 ロイター] ロイターが実施した週次JGB調査(第46回)で、市場の強弱感を示すブルベア指数はプラス20と、2011年6月の調査開始以来最高となった前回のプラス36から低下した。長期金利が0.815%と8年10カ月ぶりの低水準をつける中で、高値警戒感が強まっている。

5月21日、ロイターが実施した週次JGB調査で、市場の強弱感を示すブルベア指数はプラス20と、前回から低下した。写真は2010年撮影(2012年 ロイター/Toru Hanai)

証券を除いた投資家のブルベア指数はプラス32と、全体よりも強気となっているが、内訳をみると、もっとも多かったのは長期金利の「横ばい」予想で、この水準からの買いにやや慎重姿勢も垣間見える。

調査は5月18日午後3時から5月21日午前8時までに実施。調査対象は96人で44人から回答を得た(有効回答率は45.8%)。このうち、証券を除いた投資家(銀行、信託銀・年金、系統金融機関、生損保、投信・投資顧問、公的機関)は19人だった。

ブルベア指数は、長期金利が「低下する」と予想した人の割合から「上昇する」と予想した割合を引いた値(DI)。今週末の長期金利が前週末に比べて「低下する」と予想した回答者は43.2%(前回48.9)%、「上昇する」は22.7%(前回13.3%)、「横ばい」は34.1%(前回37.8%)だった。前週よりも低下予想が5.7%ポイント減少する一方で、上昇予想が9.4%ポイント増加しており、高値警戒感が強まっている姿がうかがえる。

長期金利の予想中央値は0.820%と、18日引け値(0.825%)から0.5ベーシスポイント低い水準。証券を除いた投資家の予測中央値は0.810%、ブルベア指数はプラス32(前回プラス29)と、全体よりも強気に傾いているが、もっとも多かったのは長期金利の「横ばい」予想(全体の47.4%)で、やや慎重姿勢も垣間見える。

回答者からは「欧州債務危機懸念を背景にリスク回避的な資金フロー等による堅調な債券需要が見込まれる一方、国内要因では消費税政局の先行き不透明感が強まる中、財政悪化懸念等から一段の債券価格上昇には高値警戒感もあることから、0.8%台前半でもみ合う展開を予想する」(投信・投資顧問)との声が出ていた。

判断する上で重視した要因は、前週に引き続き「欧米金利」の81.8%(前回80.0%)がトップで、以下「需給」の59.1%(前回62.2%)が続いた。

強気派からは「少なくとも6月17日のギリシャ再選挙までリスク資産への資金回帰は望めず、JGBには金利低下圧力がかかり続ける。今年度第1・四半期も半ばを過ぎ、買い焦り感も出始めるところ。ゆっくりと0.8%に近づく展開を予想する」(証券)との声が聞かれた。

一方、弱気派からは、欧州問題が落ち着けば「質への逃避」もはげ落ちるとして、「JGB1%、UST2%、ブンヅ2%くらいが本当の実力ではないのか」(証券)との見方が出ていた。

SMBC日興証券・金融経済調査部部長、山田聡氏は「週央に日銀政策決定会合があるが、追加緩和がなければ、相場は小幅に反落か。ただし、ギリシャ情勢は大きく変化が見込めず、反落幅は小幅に留まるとみる。週後半の20年債入札も1.6%台の利回り水準なら波乱なく通過するだろう」との見方を示した。

(ロイターニュース 志田義寧)

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