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フェイスブックの適正株価、分かれるアナリストの見方

[ニューヨーク 22日 ロイター] 米ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)大手のフェイスブックFB.Oは18日に堅調な初値を付けた後はさえない展開が続き、22日までの3営業日で株価は公開価格の38ドルを18%下回る31ドルに下落した。

5月22日、米SNS大手のフェイスブックは、22日までの3営業日で株価は公開価格の38ドルを18%下回る31ドルに下落した。写真は19日撮影(2012年 ロイター/Thomas Hodel)

ナスダック市場における取引障害や、主幹事を務めたモルガン・スタンレーMS.Nが直前に売上高見通しを引き下げたことなども批判されているが、一部のアナリストからは、フェイスブックの収益見通しに基づいて判断すれば、適正な株価水準は10ドル前後に過ぎないとの指摘も出ている。

トムソン・ロイター傘下のスターマインが、投資家の人気やSNSブームといった感情的な要因を排除し、アナリスト予想に基づいて分析およびモデル化した結果、フェイスブックの適正株価は9.59ドルという数値が算出された。

スターマインがモデル化に用いたブローカー6社のデータは、フェイスブックの今後10年に渡る増益率を年間10.8%と予想しており、テクノロジーセクターのほぼ中間値となっている。それに対し、フェイスブックの現在の株価水準を正当化するには、今後10年間の増益率が平均24%なくてはならない。

スターマインは企業の本質価値を算出するため、アナリストによる今後5年間の増益率見通しを集めたうえで、その後5年間の増益率見通しを業界平均の成長トレンドに基づいてモデル化している。

もっとも、現時点でフェイスブックの業績見通しを発表しているアナリストは限られており、予想を出すアナリストが増えればデータも変更されることになる。新規株式公開(IPO)を引き受けたブローカーは、その後40日間リサーチの発表を制限されており、フェイスブックの場合は多くのブローカーが引き受けに関わったため、入手できるアナリスト見通しは多くない。

ブログが多くのフォロワーを集めているクロシング・ウォールストリートのエディター、エディ・エルフェンベイン氏は「現在のフェイスブック株は実際の価値を大幅に上回っている。1ドル買うのに1.98ドル支払っているようなものだ。現在の価格で購入するのは割に合わない」と指摘、「基本的なモデルに基づけば、適正な株価水準は17―20ドルだ。それでも多くの変動要因がある」としている。

ちなみに、スターマインの分析に基づけば、グーグルGOOG.Oが今後10年間に渡って年間10.1%成長すると想定すれば、適切な株価水準は680ドルとなる。現在の株価は599ドルで、グーグル株はまだ過小評価されていることになる。

ただ、スターマインのモデルが高成長企業に対する市場の高い評価と著しく異なるケースがあるのも事実。例えば、セールスフォース・ドットコムCRM.Nは現在の株価が149ドル前後に達しているのに対し、スターマインのモデルではわずか31ドルに過ぎない。

一方、サスキーハンナ・フィナンシャル・グループのアナリスト、ハーマン・ルング氏は、5月14日付のリサーチノートでフェイスブックの2012年と13年の四半期売上高見通しを引き下げながらも、株価目標については48ドルという高水準に維持している。

同氏はフェイスブックの株価が急落した理由について、引き受け会社が個人投資家や機関投資家の需要を過大に見積もっていたことや、、公開株の配分に関する問題、ゼネラル・モーターズ(GM)GM.Nがフェイズブックへの広告取りやめを発表するなど「雑音」が影響したとして、「フェイスブックに対するファンダメンタルな見解に変わりはない」と述べている。

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