[北京 24日 ロイター] HSBCが24日発表した5月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI、季節調整済み)速報値は、新規輸出受注の大幅な落ち込みを背景に48.7となり、4月確定値の49.3から低下した。
景況感の改善と悪化の分岐点となる50は7カ月連続で下回った。
第1・四半期のさえない経済状況が今年上半期まで継続することを示唆しており、景気が5月にも反転すると期待していたエコノミストを失望させている。
サブ指数では、生産指数が7カ月ぶり高水準を記録したが、他の指数は弱い内容となった。
新規輸出受注は4月の50.2から47.8に低下した。その結果、新規受注指数も3月の47.7近辺に低下した。
これより先に発表された中国の4月の主要経済指標は予想よりも弱い内容となった。これを受け人民銀行は景気下支えに向け、昨年11月から3度目となる預金準備率の引き下げを行った。
キャピタル・エコノミクスのマーク・ウィリアムズ氏とQinwei Wang氏は、PMI発表前に発行したリポートのなかで「預金準備率の引き下げでは、銀行のコストが削減されることにより、貸し出しにせいぜいわずかな違いを生むだけであり、たとえそれでも景気に反映されるのにはタイムラグが生じる」と指摘した。
HSBCのチーフエコノミスト、Qu Hongbin氏は「流動性供給、公共住宅およびインフラ投資の拡大、内需支援といった一連の措置にみられるように、政策当局者は安定的な成長確保に向けた緩和策を実施しており、それは今後も続く」と指摘。「緩和策の効果が浸透する限り、今後数四半期、中国経済はソフトランディングをすることができる」との見方を示した。
HSBCのPMIは、信用を得にくい民間企業を主な調査対象としているが、国有企業が多く含まれる当局のPMIデータは、4月に13カ月ぶり高水準となる53.3に達している。
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