[マドリード 25日 ロイター] スペインが支援に乗り出した銀行バンキアBKIA.MCは25日、190億ユーロ(237億7000万ドル)の資本注入を政府に要請した。
政府はこれまでバンキア支援に少なくとも90億ユーロが必要になるとの見方を示していたが、この2倍の規模となった。
バンキアは、不良債権への引き当てや会計上の不足分などを補うために追加資本が必要になったと説明している。
スペイン政府はバンキアに対してすでに45億ユーロを注入しており、同行の救済費用はこれで総額235億ユーロに達することになる。
バンキアはまた、2011年の業績について、29億7900万ユーロ(37億3000万ドル)の赤字になったと発表した。
国有化手続きが開始される前の5月初旬には、3億ユーロ程度の黒字としていた。
同行は公的支援の必要額を見極めるため、融資ポートフォリオの見直し作業などを実施しており、今回の決算修正につながった。
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