[ブリュッセル 31日 ロイター] 欧州連合(EU)統計局が発表した5月のユーロ圏消費者物価指数速報値は、前年比2.4%上昇した。4月の2.6%上昇から鈍化、2011年2月以来1年3カ月ぶりの低水準となった。ロイターがまとめた予想は2.5%の上昇だった。
欧州中央銀行(ECB)の利下げ余地がやや広がった格好となった。
2%をやや下回る水準としているECBの中期目標よりは依然高い。
ロイター調査によると、ECBが2013年末まで政策金利を据え置くとの予想が過半数。ただ年内の利下げ予想も少数派だが増えている。
エコノミストは、景気低迷に伴いインフレ率は低下が続く、と予想している。原油価格は3月上旬の高値水準から、およそ20%下落した。
消費者物価の上昇率は今月、ドイツとスペインで2%を割り込んだ。また、ベルギーのインフレ率は、約1年半ぶりに3%を下回っている。
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