for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up

来週の外為市場はリスクオフの巻き戻し続く見込み

6月22日、来週の外国為替市場では基本的にリスクオフの巻き戻しの余地がありそうだ。今月18日撮影(2012年 ロイター/Yuriko Nakao)

[東京 22日 ロイター] 来週の外国為替市場では、基本的にリスクオフの巻き戻しの余地がありそうだ。ドル/円については、引き続き米国債利回りに影響されやすく、米金利の低下はドル/円の圧迫要因になると見られている。

一方、海外投機筋は再び円売りに傾いているとされ、オプションで円安に備える動きを見せている。ユーロ関連では、28―29日に予定される欧州連合(EU)首脳会議においてユーロ圏の将来についていかなる改革案が示されるか注目されている。

予想レンジはドル/円が79.00─80.50円、ユーロ/ドルが1.2500─1.2750ドル。

25日には5月シカゴ連銀全米活動指数、26日には4月S&Pケース・シラー米住宅価格指数、6月米消費者信頼感指数、27日には5月米耐久財受注と、6月独消費者物価指数速報値、28日には、6月ユーロ圏景況感・業況感指数、米新規失業保険申請件数、第1・四半期米GDP確報値が予定される。また、フィッシャー米ダラス地区連銀総裁が米経済や雇用について講演する。ブリュッセルでは28―29日の日程でEU首脳会議が開かれ、ユーロ圏の将来に関する新たな一連の改革について協議される。29日には、日本の5月有効求人倍率、5月完全失業率、5月鉱工業生産速報の発表が予定される。

来週の相場について、市場では、「EU首脳会議までは欧州関連のニュースのヘッドラインリスクを警戒する必要がある」(外銀)との声が出ている。また、海外短期筋の間では、円売り機運が広がりつつあるとされ、82、83円台でのドルコールの買いも出ているという。

ただ、「ユーロ・ショート、豪ドル・ショート、ドル・ロングが累積しているという構造に変わりはなく、それらのポジションの巻き戻しの余地がある環境が続くだろう。ただし目先は不透明感がある」とJPモルガン・チェース銀行のチーフFXストラテジスト棚瀬順哉氏は言う。

ドル/円については、基本的には米金利動向が鍵を握るが、米景気指標のみならず欧州情勢との関連もあり影響が複雑化している。「(21日の)スペイン国債の利回りは、EFSF(欧州金融安定化ファシリティー)やESM(欧州安定メカニズム)の政策対応に対する期待感を受けて低下した。こうしたケースでは、フライト・トゥー・クオリティ(安全資産への逃避)による米国債需要は低下するので、米債利回りが上昇し、ドル/円にはポジティブとなる」と棚瀬氏は言う。米財務省証券10年物利回りが2%を割り込んで低下したのはフライト・トゥー・クオリティの需要が背景にあると同氏は分析する。

ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)のユンケル議長は21日、スペイン政府が25日までに正式に銀行支援を要請するとの見通しを示した。議長は、正確な支援額は覚書をまとめる段階で明らかになると指摘。同国向け支援は、まずEFSFで対応し、その後、ESMへ移管させる考えも示した。

しかし、スペインが今後、財政支援が必要との見方が広がれば、同国債利回りが再度上昇することが予想され、安全資産として米国債需要が高まり、利回りが低下し、ドル/円の下押し要因になるケースも想定できる。

for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up