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ヒッグス粒子提唱の学者「放心状態」、CERNとは皮肉な過去も

7月4日、CERNはヒッグス粒子と見られる新たな粒子を発見したことを発表。写真はヒッグス粒子の存在を約50年前に提唱していた理論物理学者ピーター・ヒッグス氏(右から3人目)と、実験チームの研究者(左から2人目)(2012年 ロイター/Denis Balibouse)

[ジュネーブ 4日 ロイター] 「まさか生きているうちにこの日を迎えるとは」───。宇宙の創造に深く関わっているとされる「ヒッグス粒子」の存在を約50年前に提唱していた、英国の理論物理学者ピーター・ヒッグス氏(83)は感慨深げな様子だった。

欧州合同原子核研究所(CERN)は4日、ヒッグス粒子と見られる新たな粒子を発見したことを発表。ヒッグス氏は発表終了後、実験チームの女性研究者に歩み寄り、祝福の言葉をかけた。

「嬉しいというより放心状態だ」と改めて喜びをかみしめたヒッグス氏だが、本人いわく学生時代は「無能な」人材だったという。それでも理論物理学の道へと進み、研究を続けてきた。

そしてヒッグス氏は1964年、宇宙がビッグバン以降どのようにして創造されてきたのかを説明する粒子の存在を示す論文を執筆。学術誌に送ったが、「物理学に関連性がない」として却下された。皮肉なことにその学術誌の編集元とは、今回新たな粒子の発見を発表したCERNだった。

しかし、ヒッグス氏にCERNを恨む気持ちはない。「私にとって今回の発表は、自分が48年前にやったことを確認したに過ぎない」と述べ、「今日という日は、CERNと研究者の努力が実を結んだ結果だ」と語った。

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