for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up

5月機械受注、05年度以来最大の減少幅:識者はこうみる

[東京 9日 ロイター] 5月機械受注(船舶・電力を除く民需)は、反動減が予想されていたものの、想定以上の大幅な落ち込みとなり、比較可能な05年4月以降で最大の減少幅となった。

7月9日、5月機械受注(船舶・電力を除く民需)は、反動減が予想されていたものの、想定以上の大幅な落ち込みとなり、比較可能な05年4月以降で最大の減少幅となった。大阪で5月撮影(2012年 ロイター)

市場関係者のコメントは以下の通り。

●一時的な下振れ、市場への影響は限定的

<SMBC日興証券 株式調査部 チーフストラテジスト 阪上亮太氏>

予想外に悪かったが、4月が強かったことの反動もある。4月は欧州不安が再び台頭し、株が急落、円高進行という時期だった。幅広い業種でマイナスになっており、企業が一時的に発注を見合わせた可能性は高い。設備投資も考え直した方がいいのではないかという見方に傾いた可能性はある。

一方、既に発表されている日銀の6月全国企業短期経済観測調査(短観)では、企業の設備投資計画は強かった。これは企業が6月下旬ごろに回答しているものだ。きょう発表された機械受注統計後の調査で、企業が年間の設備投資計画を大きく抑制する姿は見られないことを考えると、今回の機械受注の下振れ自体は一時的との見方をしている。国内の設備投資自体は昨年も抑制しており、傾向としては増加しやすい局面にある。あまり心配しなくていい数字とみている。市場がどうしても悲観的な地合いになっていると、悲観論が出てきやすいが、機械受注に対する反応は限定的だろう。

●反動減予想できたが、弱さ衝撃的な印象

<みずほ証券 マーケットエコノミスト 河上淳氏>

5月の機械受注(船舶・電力を除く民需)は前月比マイナス14.8%ということで、「これほど弱く出るとは」という衝撃的な数字だった。前月が高水準だったので、反動減は広く予想されていたが、幅がかなり大きい印象だ。業種では化学工業など減少幅が大きく、トータルで見るとマイナス幅が大きくなった。

内閣府の4─6月期ベースでの見通しがプラス2.5%だが、6月分がかなり良くならないと達成は厳しい状況だ。

もっとも、5月機械受注が大幅に下振れたが、欧州情勢、米国経済の減速懸念などに市場の注目が集まっているので、円債相場への影響は基本的に限られるとみている。

for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up