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6月中国貿易統計、輸入が大幅に鈍化:識者はこうみる

[北京 10日 ロイター] 中国税関当局が10日発表した貿易データによると、6月の輸入は前年比6.3%増と、伸び率はエコノミスト予想の半分にとどまった。

7月10日、中国税関当局が発表した貿易データによると、6月の輸入は前年比6.3%増と、伸び率はエコノミスト予想の半分にとどまった。写真は上海の港湾施設で昨年1月撮影(2012年 ロイター/Aly Song)

これは国内需要の低迷を裏付ける内容で、当局が昨年秋以降、緩和的な金融および財政政策を続けているにもかかわらず、ハードランディングのリスクが払拭されていないとの懸念が高まる可能性がある。市場関係者の見方は以下の通り。

●輸入の減速を懸念

<スタンダード・チャータード(上海)のエコノミスト、LI WEI氏>

より懸念すべきサインは輸入の減速だ。それは、中国が今後、成長促進策を拡大する可能性を示している。中国経済の減速に対する懸念が強まった。

これまでに講じられた景気刺激策は除々に効果が表れ、下半期には輸出や輸入の伸びが上向くだろう。

中国は輸出や輸入が5―10%の伸びを維持できる限り、比較的健全な労働市場を保つことができる。短期的には、株式市場では若干の下押し圧力が続きそうだ。

●内需の弱さとハードランディングの可能性が焦点に

<ING(シンガポール)のアジア経済調査部門責任者、ティム・コンドン氏>

内需が弱い一方、輸出業者が比較的うまく持ちこたえている状況がアジア地域全般に見られている。特に中国はそうで、輸出は輸入と比べるとかなり良好だ。内需の弱さが貿易黒字の拡大につながった。

現在はネガティブな点が強調されることから、内需の弱さとハードランディングの可能性が焦点になるとみられる。

●欧州危機が悪化しなければ、今年の対外貿易は10%増に

<税関当局のZHENG YUESHENG報道官>

世界経済の状況、特に欧州債務危機が引き続き悪化しなければ、今年の対外貿易の伸びは、懸命な努力を通じて10%を達成できる可能性がある。

●大幅な貿易黒字がGDPに寄与へ

<ANZ(香港)のエコノミスト、LI-GANG LIU氏>

輸出が予想を上回ったことは、急激な景気減速への懸念を和らげる。

大幅な貿易黒字は今後も人民元上昇の圧力となり、そうならなければ貿易相手国からの制裁措置や米国との摩擦を招きかねない。われわれは、下半期に人民元が1.5%上昇する可能性があるとの見方を維持している。

第2・四半期の貿易黒字は689億ドルで、前年同期の467億ドルや今年第1・四半期の11億ドルと比較してかなり大きい。前年比と前期比の両方でGDPの伸びに寄与するだろう。

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