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ユーロが対ドルで2年ぶり安値から反発、上昇続かないとの見方も

[ニューヨーク 13日 ロイター] 13日のニューヨーク外国為替市場では、ムーディーズによるイタリアの格下げを受け、ユーロが対ドルで2年ぶり安値に下落したものの、中国の第2・四半期の経済成長が懸念されていたほど鈍化しなかったことを受け、上昇に転じた。

7月13日、ニューヨーク外国為替市場では、中国の第2・四半期の経済成長が懸念されていたほど鈍化しなかったことを受け、下落から上昇に転じた。写真は昨年11月撮影(2012年 ロイター/Thierry Roge)

ただユーロ圏債務危機が解決していないことから、ユーロの上昇が継続する見込みは薄い。

この日はムーディーズ・インベスターズ・サービスがイタリア国債の格付けを「A3」から「Baa2」に2段階引き下げたことを受け、ユーロは対ドルで2010年半ば以来の安値に下落した。

ただ、中国の第2・四半期の国内総生産(GDP)伸び率が前年比7.6%と、3年ぶりの低水準に鈍化したものの予想と一致したことから、市場心理は好転した。

ウエスタン・ユニオン・ビジネス・ソリューションズのシニア市場アナリスト、ジョー・マニンボ氏は、このところ大きく売り込まれていたユーロに対しショートカバーが入ったとしている。ただ、「ユーロの見通しについては依然として懐疑的な見方が払しょくしきれていないため、全般的な地合いは弱い。このため、ユーロが上昇局面で売られやすい状態は続く」との見方を示した。

ユーロ/ドルはイタリアの格下げを受け、一時1.2160ドルまで下落した。ただ、終盤の取引では0.3%高の1.2235ドルで推移。1日の取引での上昇率としては2週間ぶりの大きさとなる。

週初からのユーロの下落率は0.2%。年初からの下落率は5%を超えており、すでに前年の3.2%を上回っている。

アクション・エコノミクスのグローバル外為アナリスト、ロナルド・シンプソン氏は、ユーロはドルに対して9営業日連続で下げてきたと指摘。「さまざまなうわさなどにより、若干のショートスクイーズが入ったようだ」と述べた。

ユーロは対円でも上昇し、終盤の取引では0.3%高の96.98円で推移した。ただ、週初からは0.8%下げている。

来週の焦点は、17─18日にバーナンキ連邦準備理事会(FRB)議長が議会で行う半期に一度の金融政策報告。バークレイズのアナリストは、バーナンキ議長は、必要となったら追加緩和策を実施するとの立場をあらためて示すものの、緩和策の短期的な実施は示唆しないと予想。バーナンキ議長がこうした立場を示した場合、ドル支援要因となるとみられている。

この日に発表された米経済指標では、ロイター/ミシガン大学の7月の米消費者信頼感指数(速報値)が2011年12月以来7カ月ぶりの低水準となる72.0に低下。また6月の卸売物価総合指数はエネルギー価格の低下を反映し、前月比0.1%の上昇にとどまった。ただ、外国為替相場への影響は軽微だった。

ドル/円は79.25円とほぼ横ばいで推移した。

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