[ロンドン 27日 ロイター] ロンドン五輪は27日、五輪スタジアムで盛大に開会式を行い、204の国と地域から1万人以上の選手が参加する4年に一度のスポーツの祭典が幕を開けた。
開会式ではエリザベス女王も映像出演。人気スパイ映画シリーズ「007」の主人公ジェームズ・ボンドにエスコートされてヘリコプターで五輪スタジアム上空に飛行し、最後は2人でヘリから飛び降るというサプライズ演出も。英国旗のパラシュートが開いた直後、女王が貴賓席に登場すると、スタジアムは拍手と歓声に包まれた。
アカデミー賞も受賞した映画監督ダニー・ボイル氏が総合演出を務めた開会式は、伝統的な田園風景から産業革命が始まった近代、そして現代にかけて移り変わる英国の歴史と文化をテーマにショーが繰り広げられ、俳優ローワン・アトキンソンさんらも出演した。
また、サッカー元イングランド主将のデービッド・ベッカム選手も、テムズ川を下ってスタジアムまで聖火を運ぶボートでかじを操縦する役割を演じた。
注目された聖火の最終ランナーは、10代のアスリート7人が担当。ボートで5大会連続金メダルを獲得したスティーブ・レッドグレーブ氏から聖火を引き継ぎ、花びらの形をした棒状の台に7本のトーチで点火すると、燃え広がった200以上の台が立ち上がり、1つの大きな聖火となった。
最後は元ビートルズのポール・マッカートニーが「ヘイ・ジュード」を披露し、スタジアムを埋めた観衆らと共に熱唱した。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」