[サンノゼ(米カリフォルニア州) 20日 ロイター] 米カリフォルニア州サンノゼ連邦地裁で行われている米アップルAAPL.Oと韓国のサムスン電子005930.KSの特許訴訟で、両社の最高経営責任者(CEO)が協議の場を持ったが、和解に至らなかった。サムスン電子側の弁護士が20日明らかにした。
両社のCEOは審理開始前にも和解協議に臨んでいた。地裁のルーシー・コー判事は、陪審員が今週評議入りする前に少なくとももう一度、両社が電話で協議を行うよう求めていた。コー判事は先週、「両サイドにとってリスクがある」と述べていた。
最終弁論は21日に予定されているが、20日の法廷でサムスン電子側のケビン・ジョンソン弁護士が協議からは何も成果が得られなかったと明らかにした。
アップルはサムスン電子が「iPhone(アイフォーン)」やタブレット型端末「iPad(アイパッド)」のデザインや一部の機能を模倣したと訴えており、販売の差し止めや賠償金の支払いを求めている。一方のサムスン電子は、アップルが鍵となる自社の無線技術など複数の特許を侵害したと主張している。
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