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8月中国製造業PMI、9カ月ぶり低水準に=HSBC

[北京 23日 ロイター] HSBCが23日発表した8月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI、季節調整済み)速報値は47.8に低下し、9カ月ぶりの低水準となった。前月は49.3(改定値)だった。

8月23日、HSBCが発表した8月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI、季節調整済み)速報値は47.8に低下し、9カ月ぶり低水準となった。写真は中国の国旗。上海で昨年9月撮影(2012年 ロイター/Carlos Barria)

HSBCの製造業PMIが景況感の改善と悪化の分岐点となる50を下回ったのは10カ月連続。8月は2008―09年の世界的な金融危機以降、ほとんど見られなかった水準まで落ち込み、第3・四半期になって景気の減速度合いが深まっていることが示された。

ウェストパック・バンクのチーフ通貨ストラテジスト、ロバート・レニー氏はロイターに対し、「在庫関連の数値が記録的高水準となっている。受注の対在庫比率が2008年12月以来の低水準で、海外受注の対在庫比率も2009年1月以来の低水準だ。今回のデータから前向きな解釈を引き出すのは非常に難しい」と述べた。

8月は新規輸出受注サブ指数が44.7と、2009年3月以来の低水準に悪化。工場の投入価格サブ指数も2009年3月以来の低水準となった。一方、在庫が増加した。

HSBCの委託で調査を実施したマークイット・エコノミクスは「売り上げが予想以上に低調だったため、メーカーの最終製品在庫が一段と積み上がった」と指摘した。

PMIの悪化を受け、アナリストや投資家の間では、政府による景気刺激策を求める声が強まっている。

HSBC(香港)の中国担当チーフエコノミスト、屈宏斌氏はPMI速報値と同時に出した声明で、「中国政府が目指す経済成長と雇用市場の安定化達成に向け、政府は今後数カ月以内にインフラ投資を引き上げるために緩和政策を強化しなければならない」と指摘した。

中国政府は2008年のような大規模な景気刺激策を打ち出すことには消極的で、多くのセクターに民間資本の投入を促して景気回復につなげたいと考えている。

シティは「予想以上に深刻なユーロ圏の景気後退や、中国が緩和策をためらっていることが、在庫整理プロセスを長期化させる可能性がある」としている。

ノムラ(香港)の中国担当チーフエコノミスト、張智威氏は、中国政府によるインフラ投資刺激策や財政支出のスピードアッププランが功を奏さなかったと判断するにはまだ材料不足だと指摘。顧客向けノートで「HSBCのPMIは民営企業にフォーカスしているため、インフラ投資を通じた政策刺激効果が中国当局によるPMIに比べてそれほど強く表れなかったのかもしれない」と指摘。その上で、9月1日に発表が予定される当局のPMIが景気の勢いを見極める上で最良の指標になるとの見方を示した。

HSBCのPMI速報値はサンプル全体の85─90%を基に算出される。改定値は9月3日に公表される予定。

*内容を追加します。

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