[ソウル 27日 ロイター] 27日のソウル株式市場でサムスン電子005930.KSが7%以上急落している。
スマートフォン(多機能携帯電話)などの特許侵害をめぐる米アップルAAPL.Oとの米訴訟の陪審団評決で、アップルの一部の特許が侵害されたと判断され、10億5000万ドルの損害が認定されたことが嫌気されている。
同社株は7.5%急落し118万3000ウォン。日中の下落率としては約4年ぶりの大幅な下げとなっている。総合株価指数.KS11は0.5%安。
大信証券のアナリスト、ジョン・パク氏は「損害認定額が市場の予想を大きく上回ったため、今後数日、調整は避けられない。販売差し止めの可能性など不透明要因も残っている」と述べた。
アップルの弁護士は評決の発表後、サムスン電子の一部製品の販売差し止めを申請する計画を明らかにし、判事は販売差し止めに関する審問日を9月20日に設定した。
サムスン電子は、副会長やモバイル部門トップなどの幹部が26日に緊急会議を開催した。
ただ、複数のアナリストは、サムスンには他社の技術革新にすぐに追いつくという「素早い実行力」があり、一部製品の販売が差し止めになっても、すぐに特許侵害に当たらない新製品を投入するだろうとの見方を示している。
*内容を追加して再送します。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」