[ソフィア 3日 ロイター] ブルガリアは、欧州連合(EU)域内の景気悪化やEUの将来をめぐる不透明性が高まっていることを理由に、これまで進めてきたユーロ導入計画を放棄した。ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)紙が3日、同国のジャンコフ財務相の発言として報じた。
同相は同紙とのインタビューで「現在、ユーロ圏に加盟するメリットは見られない。コストだけだ」と発言。加盟国への規定などをめぐる不透明性が高く、ブルガリアにとってリスクが大き過ぎるとの認識を示した。
同相は、欧州諸国が危機対応策で二の足を踏み続けるようであれば、ユーロ圏は最大5年間「ゼロ成長」に陥る可能性があると警告した。
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