[ワシントン 5日 ロイター] 米国防総省は5日、東日本大震災で発生した福島第1原発事故後に日本国内にいた米軍兵士や家族などが、被ばく線量をチェックできるウェブサイトを開設した。国防総省は、健康被害をもたらす程度の被ばく線量は確認できていないとしている。
同サイト(registry.csd.disa.mil/otr)では、2011年3月12日から同年5月11日までの2カ月間を対象に、米軍施設などがある13カ所における被ばく線量の推計を確認することができる。この期間に日本に滞在していた米兵や家族、米軍関連の職務に従事した人は7万人近くとみられる。
ウェブサイトは「(福島第1原発)事故に関連した被ばく線量と、それに伴う健康上のリスクは低い」とし、長期的な健康状態のモニタリングは行わないとしている。
国防総省はまた、被ばく線量の最終的な推計を年末までにまとめる方針を明らかにした。
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