[ニューヨーク 11日 ロイター] 米ホームセンター大手ホーム・デポHD.Nのフランク・ブレイク最高経営責任者(CEO)は11日、米国の住宅市場は回復に向かい始めたが、本格的に回復するにはあと2年かかる可能性がある、との認識を示した。ロイターとのインタビューで語った。
ブレイクCEOは「回復が始まっているが、本格的な回復には道のりが遠い。今後は1―2年の明るい『準備期間』が訪れ、その後、力強い回復に向かうだろう」と述べ、住宅市場がすぐにリセッション(景気後退)前の水準に戻らない理由として、信用が入手しにくいことや、不良資産化した住宅在庫が多いことを挙げた。
また、カリフォルニアやフロリダなど住宅市場が大きく悪化した州では回復の兆しが表れているとしながらも、投資家は最近の回復の兆しに期待すべきではないと警告、「これまで、住宅市場の回復についてはだまされてきた。そのため、いつもだましではないかという若干の懸念がある」と述べた。
ブレイクCEOはまた、同社は今後、海外で事業を拡大するよりも、インターネット関連ビジネスに注力していく方針を表明した。同社は最近、中国での店舗を閉鎖している。
さらに、オンラインビジネスなどを強化するため、シリコンバレーでの企業買収に関心があると述べた。
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