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第3四半期の中国GDP伸び率、前年比+7.4%に鈍化

[北京 18日 ロイター] 中国国家統計局が18日に発表した2012年第3・四半期の国内総生産(GDP)伸び率は前年同期比7.4%となり、7四半期連続で鈍化した。GDP伸び率は、世界的な金融危機が深刻だった2009年第1・四半期(6.5%)以来初めて政府の目標を下回った。

10月18日、中国国家統計局は、2012年第3・四半期のGDP伸び率が前年比7.4%になったと発表した。大連で15日撮影。China Daily提供(2012年 ロイター)

ロイターがまとめた市場予想とは一致した。

クレディ・スイス(香港)のエコノミスト、DONG TAO氏は「予想の範囲内。経済が安定する兆しを示している。これは良いニュース」と指摘。「不動産市場の回復や輸出受注の安定、消費の回復により、景気が底入れした可能性がある。景気は急回復する可能性がある」と述べた。

7.4%という経済成長率は、先進国の多くにとっては高い数字かもしれないが、2011年には9.2%の成長を実現、ここ30年間の成長率が平均10%近い中国にとっては、大幅な景気減速となる。

<鉱工業生産など他の指標は予想上回る>

ただ同時に発表された鉱工業生産と小売売上高、固定資産投資はすべて、若干とはいえ予想を上回り、GDPも前期比の伸び率は堅調。中国経済が最悪期を脱し、第4・四半期の景気回復を示唆する内容だった。

大和(香港)のエコノミスト、ケビン・ライ氏は「最悪期は脱した。鉱工業生産と小売売上高に改善がみられる」との見方を示しており「第4・四半期は再び8%成長に戻るだろう」と指摘した。

市場では今のところ、きょう発表された中国の経済統計を好感しており、日本を除くアジア株.MIAPJ0000PUSは7カ月ぶり高値に上昇。中国の経済情勢に敏感な豪ドルは2週間ぶりの高値をつけている。

1─9月の固定資産投資は前年比20.5%増で、予想の20.2%増を上回った。前年は大半の時期、およそ25%の伸びを示していた。

さらに、消費にも明るい兆しがみられる。9月の小売売上高は前年比14.2%増となり、市場予想と8月実績の13.2%増を上回った。

9月の鉱工業生産も前年比で9.2%増となりまずまずの内容。市場予想だった9.0%増を上回り、8月の8.9%から伸びが加速した。

一方で、2012年1─9月の不動産投資は、前年同期比15.4%増にとどまり、1─8月の同15.6%増と比べると、やや減速した。

野村(香港)の中国担当チーフエコノミストであるZhang Zhiwei氏は「9月のデータは、7月や8月と比べて経済の勢いが力強く上向いたことを示している」と指摘。「9月には新規のプロジェクト投資も一段と回復しており、インフラ投資が向こう数カ月、増加を続けることを示唆するものだ。今回の経済統計によって、成長率が第4・四半期に著しく回復する、というわれわれの予想が裏付けられた」との見方を示した。

<2012年成長率の政府目標は7.5%>

中国政府は2012年の成長率目標について、前年までの目標だった8%を引き下げ7.5%としている。ロイター調査によると、エコノミストは12年の成長率を7.7%と予想、目標は達成可能とみている。

実際、中国の温家宝・首相は前日、第3・四半期の国内の経済情勢は比較的良好だと指摘したうえで、成長目標の達成に自信を示していた。

しかし中国経済は今年に入って予想を裏切る状況が続いている。市場は当初、第1・四半期の底入れを予想していたが、今では第3・四半期が底で、第4・四半期に緩やかに回復するとの見方がコンセンサスだ。

一部のアナリストは、電力使用の伸びが過去5年間の平均のほぼ半分に落ち込んでいることを指摘。経済情勢悪化の明白な兆候とみている。

一方で、利下げや預金準備率の引き下げといった政策微調整の結果、金融システムの流動性が改善している兆候を指摘する声もあり、中国経済の現状をめぐっては、専門家らの間でも認識が分かれているようだ。

*情報をさらに追加して再送します。

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