[シカゴ 1日 ロイター] 米国最大の商品取引所運営会社であるCMEグループCME.Oのテリー・ダフィー会長は1日、いわゆる「財政の崖」問題について、議会が年末までに行動できなければ、不透明感により市場で「尋常でない動き」が起こる可能性があると警告した。
年末までに財政赤字削減に関する合意がなければ、米経済は2013年に大幅な歳出削減と増税に直面し、回復途上の景気が打撃を受けると考えられている。
一部の市場関係者の間では、2013年のより本格的な税制改正に向け、議会が暫定措置で合意するとの見方が広がっている。
ダフィー会長は、先物業界のイベントで「皆がそんなに整然と行動するかどうか確信がもてない」と述べた。
また、来週の大統領選挙も不透明感に拍車をかけているとし、ティー・パーティ(茶会)運動のメンバーがより大規模で差し迫った変化を求め、政府機関が閉鎖されることがリスクと指摘した。
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