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世銀、2013年の世界経済成長率見通しを2.4%に下方修正

[ワシントン 15日 ロイター] 世界銀行は、最新の「世界経済展望」で2013年の世界経済の成長率見通しを2.4%に下方修正した。昨年6月時点の見通しは3.0%だった。

1月15日、世界銀行は、最新の「世界経済展望」で2013年の世界経済の成長率見通しを2.4%に下方修正した。安徽省合肥で2日撮影(2013年 ロイター/Jianan Yu)

先進国の景気回復が予想外に低調なことを理由に挙げている。

2012年の世界経済の成長率見通しは2.3%。

世界経済展望を執筆した世銀のアンドリュー・バーン氏は、昨年時点で予想していた景気の回復が「2013年第1・四半期末近くから第2・四半期にずれこむ」との見方を示した。

世銀は2013年の途上国の経済成長率予測も、昨年6月時点の5.9%から5.5%に下方修正した。2014年は5.7%、2015年は5.8%と、緩やかな回復を見込んでいる。

先進国の2013年の経済成長率予測は1.3%。歳出削減、高失業率、企業・消費マインドの低迷が背景。2014年の見通しは2.0%、2015年は2.3%。

世銀は、米国の債務上限引き上げをめぐる与野党の攻防が、途上国経済に悪影響を及ぼす恐れがあると指摘。

「(米国の)政策不透明感はすでに成長を抑制している。政策当局が万が一合意できなければ、通貨の信認低下と市場全体の緊張拡大で、米国と世界経済の成長率がそれぞれ2.3%、1.4%押し下げられる可能性がある」とした。

<日中関係の悪化が日本に影響>

日本については、尖閣諸島の国有化をめぐる日中関係の悪化などを受け、昨年下半期がマイナス成長になったと指摘。2013年の国内総生産(GDP)伸び率は0.8%になるとの見通しを示した。

予測は日中関係の改善を前提にしている。この前提に基づくと、2014年のGDP伸び率は1.2%、2015年は1.5%になる見通し。

2012年6─11月の日本の対中輸出は17%落ち込み、7─9月期GDPの年率換算伸び率マイナス3.5%の要因となった。 世銀は、エコカー補助金の終了や、東日本大震災後の復興関連支出による押し上げ効果が薄れつつあることが下押し要因と指摘している。

12月に発表されたGDP改定値は、4─6月期・7─9月期ともにマイナスだった。アナリストは10─12月期のさらなるマイナス成長を予想しており、世銀も同様の見方を示している。

世銀は、世界4位の輸入国である日本経済の低迷は世界経済に悪影響をもたらすと指摘。一方、日中間の緊張解消は日本のプラス成長への復帰を早め、世界経済の回復に寄与するとの見方を示した。

<中国、インド>

中国については、投資の伸びが異例の高水準だったため、投資が減速しても中・長期的に世界経済への影響は小さいと予想。ただ、急激に減少した場合は、国内外に影響が及ぶとしている。

世銀のシミュレーションによると、投資が10%ポイント減速すれば、同国のGDP伸び率は約3%ポイント鈍化する見通し。

ただ、世銀は中国経済のハードランディングの可能性は低いと指摘。2013年の経済成長率の予測は8.4%で、昨年12月時点の予測から修正はなかった。2014年の予測は8%。

インドについては、経済成長の加速を予想した。

今年度は停電や農作物の収穫低迷などで成長率が5.1%にとどまる見通しだが、今後は海外直接投資の規制緩和など改革が寄与し、2014年に6.6%、2016年に6.9%の成長を達成する見通し。

*内容を追加して再送します。

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