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ソニー、スマホ事業は全世界で3位の地位を確実に狙う=社長

[東京 17日 ロイター] ソニー6758.Tの平井一夫社長は17日、東京都内で記者団に対し、スマートフォン(多機能携帯電話=スマホ)の事業拡大について、韓国のサムスン電子005930.KS、米アップルAAPL.Oの2強に次いで「全世界で3位の地位を確実にする」との目標を示した。

1月17日、ソニーの平井一夫社長は、スマートフォンの事業拡大について、韓国のサムスン電子、米アップルの2強に次いで「全世界で3位の地位を確実にする」との目標を示した。ラスベガスで7日撮影(2013年 ロイター/Steve Marcus)

アップルはiPhone(アイフォーン)5の販売が減速しているとみられている。平井社長は「他社のシェアについてコメントすべきではない」としたものの、スマホ市場については5年前の市場構造と大きく異なると指摘し、今後5年での巻き返しは可能との見解を示した。その上で、今春から投入する「エクスペリアZ」をはじめ「ラインアップを充実して市場シェアを上げるのが重要だ」と述べた。

ただ、目指す順位については「現実を直視する。全世界で3位の地位を確実にする。2位の地域は2位の地位を確実にしていく。それが短期的な目標だ」と強調した。調査会社のデータでは、スマホの世界市場はサムスン電子とアップルの2社のシェアが飛びぬけて高く、同社は、カナダのリサーチ・イン・モーション(RIM)RIM.TO、フィンランドのノキアNOK1V.HE、台湾の宏達国際電子(HTC)2498.TW、中国の華為技術(ファーウェイ)HWT.ULなどと3位を争っている。

<液晶テレビ、赤字解消すれば再拡大へ>

赤字の続く液晶テレビ事業については、2013年度に黒字化を目指す。販売台数の拡大を追わずに収益を重視しているが、平井社長は「赤字が解消する13年度以降の段階で一気に攻めていく」と述べ、2014年春ごろから再び売り上げ拡大を追求する姿勢を示した。平井社長は「(値下がりの厳しい)米国だけで事業をしているわけではない」と述べ、BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)をはじめとする新興国で販売を伸ばしていく考えを強調した。

液晶テレビの組み立ては、多くを電子機器の受託製造サービス(EMS)に委託しており、自社工場は4拠点(愛知県稲沢市、中国・上海工場、マレーシア工場、ブラジル工場)を残すだけになった。平井社長は「すでに生産は海外で展開しているので、生産拠点の変更はない」と述べ、これ以上の売却や再編の可能性について否定的な考えを示した。稲沢工場については「マザー工場として活躍し、技術ノウハウを海外展開するための役割を担う」という。

<事業・資産売却、買収に必要な資金を確保>

リチウムイオン電池事業の売却については「電池事業のみならず、コア事業以外はレビューしようというスタンスだ」と述べた。米国ニューヨーク本社ビルについては「売却を検討している」と述べた。東京都品川区のJR大崎駅前に保有するビルの売却は「アセットライトで色々なものを検討しているところだが、具体的に何かあるというのは特にない」と語った。

事業や資産の売却だけでなく、昨年11月に1500億円の転換社債型新株予約権付社債(CB)を発行するなど現金確保を急いでいるが、旧ソニーエリクソンの持分取得、ゲーム会社ガイカイ、ソネットの完全子会社化、オリンパス7733.Tへの出資などに必要な資金と強調。「日々のキャッシュフローの問題ではなく、会社のポートフォリオを変えていくのに必要な資金で、売却するものや買収するものをバランスしている」と述べた。

(ロイターニュース 村井令二;編集 内田慎一)

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