[モスクワ/シカゴ 23日 ロイター] ロシアが2月4日にも、米国産およびカナダ産の一部牛肉と豚肉の一時輸入停止に踏み切る可能性が出てきた。飼料添加物のラクトパミンをめぐる懸念が背景。
ロシアの食品検疫当局は23日、肉類に飼料添加物のラクトパミンの残留を認めないとする基準に反した冷凍肉製品を米国とカナダが出荷し続けていると指摘した。
この基準は、ロシアと関税同盟を結んでいるベラルーシとカザフスタンでも適用されている。
米国からロシアに輸出される牛肉と豚肉は年間5億ドル超相当。ロシアが輸入を停止すれば、米国食肉業界への打撃が懸念される。
ラクトパミンは、肉類の赤みを増す効果があるため米国カナダなどで使用されているが、中国などでは使用が禁止されている。科学的には安全とされているが、身体に影響が残る可能性が指摘されている。
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