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焦点:中国のLED照明メーカー、価格下落と競争激化で淘汰必至

[香港 8日 ロイター] 中国の発光ダイオード(LED)照明メーカーは、価格の下落と供給過剰で5社のうち1社が今年破綻に追い込まれる可能性がある。

2月8日、中国の発光ダイオード(LED)照明メーカーは、価格の下落と供給過剰で5社のうち1社が今年破綻に追い込まれる可能性がある。南京のLED製造工場で昨年5月撮影(2013年 ロイター/Sean Yong)

中国のLED照明メーカーは約4000社。税優遇や補助金、安い工場用地などに誘われて増え続けてきたが、過去3年でLEDの価格は半額に急落、熾烈な競争が繰り広げられている。

過剰投資と輸出減で打撃を受けた太陽電池パネルや風力タービンのように、世界最大の中国のLED業界は本格的な再編局面を迎えている。

Civilight Shenzhen Semiconductor Lightingのグローバル・マーケティングディレクターのIrving Pun氏は「近頃は誰もがLEDを作っていて、業界は混乱している。これは中国ではよくある問題で、新しい産業が脚光を浴びると投機家が押し寄せめちゃくちゃになってしまう」と述べた。

中国政府は2015年までに一般照明市場の30%をLEDとすることを目標に掲げている。これは今の3倍以上で、当局の試算によると実現すれば石炭の使用量を年間3500万トン減らすことが可能だ。

ただ国内需要は弱い。補助金や長期的なコスト減にもかかわらず、従来の照明に比べてまだ高価なため、一般家庭での切り替えは進んでいない。品質の問題も消費者にとってネックとなっている。

<小規模企業は苦戦>

専門家や一部のLED企業の幹部は、中国のLED照明企業の少なくとも20%は破綻に追い込まれると予想する。

LEDメーカー大手・Dongguan Kingsun Optoelectronic Co Ltd 002638.SZの幹部、ウェイ・リー氏は、電話取材で「小規模企業の多くは苦戦している。5年後、10年後のLED照明業界では、それほど多くの企業は存在していないだろう」と述べた。

中国での生産能力の60─70%は輸出向けということを考えると、業界再編は一時的に世界のLEDサプライチェーンに影響する可能性がある。ただ長期的には、中国のLED照明業界がより健全になり、質の高い製品が望めるようになると考えられている。

中国と香港に上場する24以上の中国のLED照明企業は、利益の消滅とともに株価も急落。中には上場前にプライベートエクイティが出資している企業もある。Ledman Optoelectronic Co Ltd 300162.SZは3月の高値から48%下落、Shenzhen Unilumin Group Co Ltd 300232.SZも37%下落している。

専門家の間では、海外企業ではフィリップスPHG.AS、独シーメンスSIEGn.DEが出資するオスラム、ゼネラル・エレクトリック(GE)GE.Nが資金力と技術力で勝ち組になるとの見方が多い。

国内ではKingsunのほか、Foshan Electrical and Lighting Co Ltd 000541.SZ、雷士照明2222.HK、徳豪潤達002005.SZ、Shenzhen Unilumin and Shenzhen Refond Optoelectronics Co Ltd 300241.SZの名前があがっている。

<中国政府が後押し>

業界再編が予想される一方、中国政府は業界の後押しを続けている。科学技術省は昨年夏、2015年までにLED照明産業を5000億元(802億3000万ドル)規模に育てる計画を明らかにした。

また、LEDチップの生産などで20─30社の技術リーダーを確立する方針だ。

中国のLED照明メーカーは現在、生産コストの半分を占めるLEDチップを海外企業に依存しているが、この技術を国内で調達できればコスト削減が可能となる。LED照明の目標達成には、コスト削減と技術の向上が極めて重要だ。

コンサルタント会社マッキンゼーのリポートによると、世界的なトレンドを反映して中国のLED照明市場は2016年にかけて年間40%超の成長が見込まれ、照明セクター全体の46%を占めると予想されている。

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