[東京 8日 ロイター] 東京電力9501.Tは8日、事故発生から間もなく2年を迎える福島第1原子力発電所の事故処理で、懸案の一つである建屋への地下水流入問題の解決には場合によって4年はかかるとの見通しを示した。同社技術開発本部の鈴木俊一・材料技術センター所長がロイターの取材に答えた。
原子炉建屋とタービン建屋に地下水が流入し放射性物質に汚染される。鈴木所長によると毎日約400トンの地下水が流入。原子炉の冷却システムから漏れてくる水と混ざった汚染水は、処理機器の数々の不具合や放射線量の高さにより特に扱いが困難だ。
東電は、地下水の流入を食い止めるための「バイパス」を建設している。鈴木氏によると、地下水の流入食い止めには2年から4年を要するかもしれないが、確たるスケジュールを示すことはできないという。
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