for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up

ドル95円後半、オプション市場は下方リスク警戒

[東京 13日 ロイター] 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べて、ドル安/円高の95円後半。輸入企業の買いに支えられて仲値公示にかけては底堅く推移したが、買い一巡後は反落した。

3月13日、午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べて、ドル安/円高の95円後半。写真は2月、都内で撮影(2013年 ロイター/Shohei Miyano)

リスクオフムードのなか、投機筋の利益確定売りが出たほか、国内投資家のリパトリ(資金の本国還流)の動きも相場を圧迫した。日銀緩和期待など相場をサポートしていた材料が出尽くす中で、オプション市場では下方リスクを警戒する動きが強まっている。

<オプションは下方リスク>

午後3時までのドル/円は95円後半を中心に取引された。輸入企業の買いに支えられて仲値公示付近に一時96.11円まで上昇したものの、その後は95.59円まで押し戻された。日経平均株価.N225や上海総合株価指数.SSECが軟調に推移するなか、投機筋の利益確定売りが出たほか、国内投資家のリパトリ(資金の本国還流)の動きも上値を抑えた。

「日銀正副総裁人事や次の一手をほぼ完全に織り込んでしまった」(大手邦銀)こともあり、相場をけん引してきた海外ヘッジファンドの上値追いの動きは影を潜めている。

こうしたなか、オプション市場では下方リスクを警戒する動きが強まっている。「今まではドルコール円プットを買ったり、ドルプット円コールを売ったりしていたが、逆の動きが出てきている。(海外勢は)キャッシュで円ショートを持っていることから、ヘッジのドルプット円コールオプションの購入も増えてきている」(同)という。

この関係者は「前日はスポット市場は動いていなかったが、オプション市場はこうした動きを速めていたので、参加者は下値リスクへの警戒を強めている」(同)と話していた。

輸出企業の動きは目立たなかった。3月は輸出企業が社内レートを決める時期で売りが出やすいが、「今年は決めずに様子見のところも少なくない。安倍政権を信じて、もう少し相場の動きを見たいようだ」(邦銀)という。

<長い目では上向き目線>

もっとも、長い目で見れば相場は依然、上向きとみる参加者が多い。直近の上昇は日本サイドではなく米国サイドの要因がより強く働いているためだ。

IG証券マーケットアナリスト、石川順一氏は「円安トレンドに回帰するか否かを見極める上で重要なかぎを握るのは米経済指標だ」と指摘。 「米ファンダメンタルズの改善傾向が引き続き示されれば、マーケットは米欧景況感格差をより強く意識せざるを得なくなり、『リスク選好=ユーロ高』ではなく、『リスク選好=ドル高』トレンドへと傾く可能性が高い」との見方を示した。

これまでは、株高にユーロ/円などクロス円が反応してドル/円もつれ高、というパターンがみられたが「今後はドル/円が円安ドライバーとなってどこまで円相場を引っ張っていけるかが注目される」という。

(ロイターニュース 志田義寧)

for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up