[ソウル 21日 ロイター] 韓国放送通信委員会は21日、同国の放送局や銀行のサーバーがサイバー攻撃を受けた事件で、発信元のIPアドレスが中国のものだったと発表した。
同委員会の報道官は、「被害を受けた組織(のサーバー)にアクセスした中国のIPアドレスを特定した」と説明。以前、韓国紙がサイバー攻撃を受け、韓国政府が北朝鮮による犯行だとした事件でも、中国のIPアドレスが使われていたという。
同委員会のパク・ジェムン氏は、「発信元が中国のIPアドレスだったことで多くの推論ができる。すべての可能性を排除せず、ハッカーの特定を急いでいる」と語った。
一方、韓国大統領府高官は聯合ニュースに対し、IPアドレスが特定されたことについて、北朝鮮による犯行を示唆していると述べた。
警察や政府当局者によると、サイバー攻撃は20日に発生し、YTN、MBC、KBSの3放送局と新韓銀行と農業銀行が被害を受けた。少なくとも一部のコンピューターでファイルが削除され、韓国軍が警戒レベルを引き上げるなどの措置を取っている。
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