[6日 ロイター] 米ソフトウエア大手アドビ・システムズADBE.Oは6日、主力のソフトウェア・パッケージ「クリエイティブスイート」の最新版について、今後はサブスクリプション(定額制)サービスの「クリエイティブクラウド」を通じてのみ入手可能になると発表した。
クリエイティブクラウドのシニア・マーケティング・ディレクター、スコット・モリス氏は6日開催した年次会合で「アドビは100%クリエイティブクラウドに移行する」とし、クリエイティブクラウドの最新版は6月17日以降、定額制サービスの加入者のみが利用可能になると説明した。
2012年5月(訂正)に発売された「クリエイティブスイート6」は、「フォトショップ」や「イラストレイター」「フラッシュ」など、総合的なマルチメディア・デザインソフトを組み込んだ統合パッケージとなっていた。
クリエイティブクラウドの利用料金は、月極プランで月額74.99ドル、年間契約では月額49.99ドル。
クリエイティブスイート6「マスター・コレクション」の価格は2599ドルだった。
従来のパッケージ製品販売に比べ、定額制モデルでは利用金額が長期間にわたり支払われることから、初期段階における収益は低いものの、安定的かつ継続的な収入を確保できる。
クラウドベースの定額制サービスは、米グーグルGOOG.Oやセールズフォース・ドット・コムCRM.N、ネットスイートN.Nなどが先駆け、アドビもこの動きに追随する格好となった。
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