[東京 8日 ロイター] ソニー6758.Tのゲーム子会社、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は8日、ブラジルで据え置き型ゲーム機「プレイステーション3(PS3)」の生産を開始したと発表した。
生産拠点は、日本、中国に続いて3カ所目。現地生産を進め、プレステ3の値下げを実現した。今後、ブラジル市場での販売拡大を図る。
現地生産は4月から、ソニーブラジルがアマゾン州マナウス市に保有する工場で開始。マナウス工場は、テレビやAV機器の組み立てに加え、プレステ3の生産も手掛けることにした。
従来はプレステ3は、ソニー製造子会社のソニーイーエムシーエスでの自社生産に加え、台湾・鴻海精密工業2317.TWと台湾・和碩聯合科技(ペガトロン)4938.TWの中国工場に製造委託していた。日本・中国からブラジルに輸出していたが、現地生産に切り替えることでコストを下げる。
SCEのアンドリュー・ハウス社長がブラジル現地時間7日にサンパウロ市で記者会見し、プレステ3の現地生産と値下げを表明した。SCEによると、現地生産によってブラジルでの輸入関税がなくなるほか、経済特区にあるマナウス工場が税制優遇を受けられるという。これにより、プレステ3(250ギガバイトのハードディスク搭載モデル)を1099ブラジルレアルで販売する。従来の1599ブラジルレアルから値下げした。
(ロイターニュース 村井令二)
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