[東京 15日 ロイター] 安倍晋三首相は15日午後の参議院予算委員会で、雇用を拡大する責任の所在に関連して「日銀は物価安定目標に向けてしっかり責任を果たしてもらいたい」との考えを改めて示した上で、「それを達成する中で、(国民経済の健全な発展に資するという)理念の中で、雇用も念頭にやっていただきたいというのが考え方だが、責任という意味では、政府が雇用を拡充するための努力をしたい」と語った。
桜井充委員(民主)の質問に答えた。
安倍首相はさらに雇用に関して「責任をどこでとるかというと、選挙で国民に信を問い、そこで責任をただされるということになる。その時の経済水準や経済指標で判断される」との考えを示した。またインフレ期待が上がる中で経済が活況を呈し、企業収益が上がる中で、なるべく早い時期に賃金が上がる状況にもっていきたい、との考えを示した。
(ロイターニュース 石田仁志;編集 宮崎大)
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