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米株大幅続落、金融緩和措置縮小めぐる不透明感で売り継続

[ニューヨーク 12日 ロイター] - 12日の米国株式市場は不安定な取引のなか、大幅続落して終了した。中央銀行の金融緩和措置縮小をめぐる不透明感が払しょくされないなか売りが継続。特にダウ工業株30種の下落幅は100ドルを超えた。

6月12日、米国株式市場は不安定な取引のなか、大幅続落して終了した。ニューヨーク証券取引所で11日撮影(2013年 ロイター/Brendan McDermid)

ダウ工業株30種.DJIは126.79ドル(0.84%)安の1万4995.23ドル。

ナスダック総合指数.IXICは36.52ポイント(1.06%)安の3400.43。

S&P総合500種.SPXは13.61ポイント(0.84%)安の1612.52。

S&P総合500種は5月21日に付けた終値としての過去最高値1669.16から3.4%下落。この日は50日移動平均である1610.55を2ポイント上回る水準で取引を終えたが、同移動平均を下回れば、売りが加速する可能性がある。

米連邦準備理事会(FRB)が現在月額850億ドルの規模で実施している資産買い入れは、年初からの米株価上昇の主要因の1つであるため、市場はFRBが向こう数カ月以内に実際に買い入れ規模の縮小に動くのかに神経を尖らせている。

買い入れ規模が縮小されるとの観測が台頭したことで、相場は不安定化。バーナンキFRB議長が5月22日の議会証言で、景気の勢いが維持されていることが分かれば、今後数回の会合で債券購入ペースの減速を決定することもあり得ると述べてからの15営業日のうち、ダウ工業株30種はこの日を含め7日間、1日の変動幅が200ドルを超えている。

INGインベストメント・マネジメントの資産配分部門責任者、ポール・ゼムスキー氏は「FRB、およびFRBの量的緩和策の恩恵を受けてきた市場の行方、さらにこうした動きに関連した取引がどのように巻き戻されるのかに対する懸念がある」と指摘。「先行き不透明感は前月に大幅に高まった」と述べた。

投資家の不安心理の度合いを示すシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー・インデックス(VIX指数).VIXはこの日、8.9%上昇し18.59となった。週初からの上昇率は20%を超えている。

前出のゼムスキー氏は、リスクが増大しているとの見方からヘッジファンドなどの大口投資家が売りに動いている可能性があると指摘。相場の下押し圧力が増す結果となっていると述べた。

アメリカン・エキスプレス(アメックス)AXP.Nは2.4%安、ダウ工業株30種の最大の押し下げ要因となった。

一方、ヒューレット・パッカード(HP)HPQ.Nは2.8%高。ホイットマン最高経営責任者(CEO)がCNBCとのインタビューで、2014年度(2014年10月終了)に売上高を前年比プラスとすることは「なお可能」と語ったことが好感された。

クーパー・タイヤ・アンド・ラバーCTB.Nは41.1%と急騰。インドのタイヤメーカー、アポロ・タイヤAPLO.NSが米第2位のタイヤメーカーである同社を約25億ドルで買収することで合意したため買われた。

ニューヨーク証券取引所、アメリカン証券取引所、ナスダックの3市場の出来高は約62億株と、年初来の1日平均の約63億8000万株を下回った。

騰落銘柄比率は、ニューヨーク証券取引所が約1対4、ナスダック市場が約1対2だった。 (カッコ内は前営業日比)

ダウ工業株30種(ドル).DJI

終値         14995.23(‐126.79)

前営業日終値     15122.02(‐116.57)

ナスダック総合.IXIC

終値         3400.43(‐36.52)

前営業日終値     3436.95(‐36.82)

S&P総合500種.SPX

終値         1612.52(‐13.61)

前営業日終値     1626.13(‐16.68)

*内容を追加して再送します。

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