[デトロイト 18日 ロイター] - 米ミシガン州のデトロイト市は18日、連邦破産法9条の適用を申請した。米地方自治体の財政破綻としては過去最大規模となる。
ミシガン州のスナイダー知事(共和党)は、デトロイト市のケビン・オー非常時管理責任者から破産法9条による債権保全申請を承認したとし、「現在の債務からみて十分な歳入を得られておらず、申請をしなければ状況は悪化すると予測される」と指摘した。
知事は3月にオー氏を非常時管理責任者に任命。デトロイト市の長期債務は185億ドルと推計されている。
オー氏は6月、債権者に対して債務1ドルあたり0.01ドルを提供する再編案を提示したが、市の退職職員向けの2つの年金基金で主に構成される債権者はこれに難色を示していた。これらの年金基金は、州知事が与えた非常時管理責任者への権限をめぐって、州裁判所に提訴。今後は破産裁判所でも当局と対峙するとみられている。
専門家によると、裁判はコストがかかり1―3年にわたる可能性があるという。
*内容を追加します。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」