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ドル98円前半、中国PMIが予想上回り円全面安

[東京 1日 ロイター] - 正午のドル/円は、前日のニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の98円前半。中国製造業PMIが予想を上回るとアジアの主要株価指数が堅調に推移し、円が全面安となった。

月初で輸出企業のドル売りが大きく減少、輸入企業の買いや短期筋の買い戻しがドル/円の戻りを支えた。

前日のニューヨーク市場では、米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明が量的金融緩和策の縮小に着手する時期について何ら手掛かりを示さなかったことから、ドルが幅広い通貨に対して下落した。ドル/円は97円後半に下落。予想を上回る第2・四半期米GDP速報値を好感して上昇していた分を吐き出した。

きょう早朝のマーケットでは「FOMC声明公表後のドル安の余韻が残っている」(国内金融機関)との声が出るなか、ドル/円の一段安を見越して短期筋のドル売りが流入。午前10時までは97円後半で上値の重い展開が続いた。

午前10時発表の7月の中国製造業PMIは50.3となり、予想の49.9を上回った。同指標を好感して日経平均株価.N225は上げ幅を拡大、上海総合株価指数.SSECも上昇し、円が主要通貨に対して下落した。ドル/円は98.31円まで上昇した。

豪ドル/円は早朝に2012年12月以来の安値を更新していたが、中国PMIが正式に公表される直前に急伸し始め、ドル/円の支援要因となった。

大手信託銀行の関係者は「参加者が夏休みで少ない上に、マーケットが薄くなっているので、目先の材料だけに振り回される展開になっている気がする」と指摘する。今のところは日本株が堅調なため円売りになっているが、今晩の欧州の材料で欧州株がマイナスになれば、元に戻る可能性も否定できないという。

ドル/円については「97円ミドルがサポートになっている。ここが切れてくるまでは97円ミドル―98円ミドルのレンジで推移しそうだ。明日の米雇用統計までは、上下どちらかに抜けて方向感が出るようなことは考えにくい」とした。

大手邦銀の関係者によれば、前日はFOMC声明文のハト派的な内容でドル安が進んだが、月末特有の実需のドル売りが断続的に出ており、需給面でドル/円の上値を抑えることとなった。しかし、月末を通過してきょうは実需の売り注文が大きく減少。輸入企業のドル買いに加え、株高、短期筋のドル買い戻しと3要因が重なり、ドル/円は戻り歩調をたどった。

和田崇彦

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