[ワシントン 15日 ロイター] - 米国家安全保障局(NSA)によるサイバースパイ行為を暴露したエドワード・スノーデン容疑者が、米パソコンメーカー大手デルDELL.Oに勤務していた2012年4月に機密文書を入手していたことが分かった。複数の関係筋が明らかにした。
同容疑者は2009年から今年に入るまでデルで勤務しており、そこからNSAの契約局員として米国や日本で業務を行っていた。関係筋によると、同容疑者はNSAや英諜報機関の政府通信本部(GCHQ)による監視活動に関する情報をダウンロード。同容疑者が機密文書にアクセスした時期を示す痕跡が残っているという。
同容疑者は今年3月ごろに米防衛関連コンサルティングのブーズ・アレン・ハミルトンBAH.Nに転職したが、さらに多くの機密文書にアクセスするためだったと明かしている。
デルの広報担当者はスノーデン容疑者に関するコメントを控えており、背後ではNSAによるかん口令が敷かれているとみられる。
同容疑者は1日、ロシアから1年間の亡命を認められ、現在は同国内に滞在している。
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