[東京 20日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は反落。米国株が4日続落と下落基調を強める中、海外投資家などの売りが先行した。
米量的緩和(QE3)の早期縮小観測を背景とする米長期金利上昇が世界の流動性に影響を与えるとの警戒感が強い。一時は前日比145円安まで下げたが、為替が1ドル97円台後半と円安方向に振れ、下げ渋る展開となった。
市場では「GLOBEX(シカゴ金融先物取引システム)の米株先物高も意識されている。押し目を買う動きが出ているが、消費税引き上げ問題が不透明で上値も買いにくい。短期筋はトレンドを見極めるまで様子見姿勢だろう」(内藤証券投資情報本部部長の浅井陽造氏)との声が出ていた。目先は21日に予定されている7月30─31日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録や、週後半の米住宅関連指標が注目されている。
個別銘柄ではタケエイ2151.Tが大幅安。19日に公募増資などで最大約47億1100万円を調達すると発表し、1株利益の希薄化や需給悪化が嫌気された。半面、大幸薬品4574.Tは続伸。19日に公表した9月中間期連結業績予想で営業利益が前年同期比2倍の11億円と増益を見込んでいることが材料視された。
東証1部の騰落数は、値上がり729銘柄に対し、値下がりが834銘柄、変わらずが183銘柄だった。
(河口浩一)
日経平均.N225
前場終値 13684.6 -73.53
寄り付き 13632.96
安値/高値 13612.43─13730.09
東証出来高(万株) 84787
東証売買代金(億円) 6984.12
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