[東京 23日 ロイター] - 23日序盤の取引でアジア株は上昇している。世界各国の指標が経済の成長を示したことを受け、米量的緩和縮小への根強い懸念が和らいだ。
モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)のアジア太平洋株指数(日本を除く).MIAPJ0000PUSは0.9%上昇し、前日つけた6週間ぶりの安値から戻している。
22日は世界の株式市場が上昇。8月の世界各国・地域の購買担当者景気指数(PMI)は、米中が数カ月ぶりの高水準となったほか、ユーロ圏も市場予想を上回り、世界経済の回復を裏付ける内容となった。
米労働省が同日発表した週間の新規失業保険申請件数は、8月17日週の4週間移動平均の数字が約6年ぶりの水準に改善した。
ただ、米経済指標の明るい内容により、米連邦準備理事会(FRB)が早ければ来月にも緩和縮小に着手できるほど経済は好調との見方が強まったため、市場の上昇を限定する側面もあると指摘するストラテジストもいる。
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