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来週のドル/円、米金利の「上昇ピッチ」に神経質

[東京 23日 ロイター] - 来週の外為市場で、ドル/円にとっては米金利の「上昇ピッチ」がカギになりそうだ。9月に米量的緩和の縮小が開始されるとの予想のもと、急速に米金利が上昇すれば株安を通じて円買いになりやすい。一方、上昇がマイルドで株価が堅調に推移すれば、ドル/円は上値追いになるとみられている。

8月23日、来週の外為市場で、ドル/円にとっては米金利の「上昇ピッチ」がカギになりそうだ。2月撮影(2013年 ロイター/Shohei Miyano)

予想レンジは、ドル/円が97.50―101.00円、ユーロ/ドルが1.3250―1.3450ドル。

ドル/円は22日から上昇を始め、23日には99円前半をつけた。米10年債利回りは上昇一服となったものの、各国の株高基調が「復活」したことがドル/円の上昇につながった。海外のヘッジファンドは22日から買いを出していたとされている。

欧州系銀行のトレーダーは「日米金利差の拡大からドル/円の上昇は続く」とみている。

ただ、米金利の上昇が急ピッチの場合には、米実体経済への懸念につながり、株安を招きやすい。のみならず、インドルピーやインドネシアルピアなどファンダメンタルズのぜい弱な新興国の通貨急落にもつながる。

外為どっとコム総研のジェルベズ久美子研究員は「米国の金利が上昇しすぎると株価に悪影響が出て、全般的な円安の進行を抑制する動きにもなる」と警戒する。

米金利の上昇が緩やかで、株高トレンドも維持されるのがドル/円の上昇にとってはベストミックスとなる。

8月最終週に当たり、国内では輸出企業のドル売りが活発化する可能性がある。あおぞら銀行・市場商品部の諸我晃次長は「実需も100円近いところではけっこう売りニーズがあると思う」と話す。

ドル/円は22日から騰勢を強めたが、手がかり材料に欠ければ来週前半には利益確定の動きが顕在化する可能性もある。

9月には、国内外で重要イベントが相次ぐ。日本では4―6月期実質GDPの改定値が発表され、消費税引き上げをめぐる動向が焦点になる。17日からの米連邦公開市場委員会(FOMC)では、量的緩和の縮小開始の有無、開始の場合にはその規模が注目ポイントになる。FOMCはとりわけ、グローバルマーケットの先行きを決めるものとして注目度が非常に高い。

シティバンク銀行・個人金融部門の尾河真樹シニアFXマーケットアナリストは、重要イベントが相次ぐ9月を前に、来週のドル/円は「ポジション調整的な動きになり、様子見が強まりそうだ」とみている。

為替マーケットチーム

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