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訂正:iPhone料金、ドコモが学生向け最安プランで巻き返し

[東京 13日 ロイター] - 日本の携帯電話3社は13日、米アップルAAPL.Oの新型iPhone(アイフォーン)の料金を発表した。

9月13日、NTTドコモは米アップルの新型iPhoneの料金を発表し、端末価格は廉価版「5c」を実質ゼロ円とした。写真は10日、アップル本社で撮影(2013年 ロイター/Stephen Lam9

端末価格と利用料を合わせた毎月の支払額は、他社から容量が最も小さい機種に乗り換える場合、NTTドコモ9437.Tは学生向けとして4725円と(訂正)最も低いプランを設定。他社への流出が続いた同社だが、アイフォーン導入を機に巻き返しを図れるか注目される。

廉価版「5c」の容量16ギガバイトモデルの場合、番号継続制を利用して他社から乗り換える顧客に対し、ドコモ、KDDI9433.T、ソフトバンク9984.Tとも端末料金は実質ゼロ円。データ通信料も月額5460円で同じだが、ドコモは学生なら(訂正)最長3年間4410円となる。月780円の基本料も3年間は無料で、端末代金と合わせた毎月の支払い合計は4725円(最初の1年目は4200円)に通話料が加算された金額となる。

これがKDDIは5775円。ソフトバンクは6755円だが、当初10カ月間は5755円となる。いずれもこれに通話料が加算される。ただ、学生以外になるとドコモもデータ通信料が他社と同額になるため、3社ともそれほど差がなくなる(訂正)。

ドコモの価格がMNP利用者のみを対象にする一方、KDDIとソフトバンクは他社からの乗り換えと新規契約者を対象にしている。ドコモは、新規契約、機種変更、MNPのいずれも端末代金は実質ゼロ円となる。

上位機種「5s」の16ギガも、MNPを利用した場合、ドコモは学生なら(訂正)4725円。KDDIは5775円、ソフトバンクは6755円と、ドコモが最安になる。

3社とも13日午後4時から5cのみ予約を受け付け始めたが、ソフトバンクは予約開始までに料金の公表が間に合わなかった。発売は5s、5cともに20日。

ドコモがアイフォーンを手掛けるのは初めて。ソフトバンク、KDDIに加え、これで日本の主要通信3社すべてがアイフォーンを手掛けることになる。

これまでソフトバンクとKDDIは、アイフォーンに販売促進費を集中的に投入し、ドコモから契約者を奪ってきた。通信会社を変更しても同じ電話番号が使える「番号継続制度(MNP)」でドコモは契約者の流出が止まらず、55カ月連続で転出超過が続いていた。

ドコモがアイフォーンを扱うことで、端末は競争の優位を決める条件ではなくなる。ドコモからの顧客流出が減少するだけでなく、逆に他社からドコモに乗り換えるユーザーが増え、KDDIとソフトバンクは守勢に立たされる可能性がある。

ソフトバンクがアイフォーンを販売し始めた08年7月に51.6%だったドコモのシェアは、今年8月までに46.2%へ低下。一方、ソフトバンクは18.6%から25.2%に上昇した。KDDIは約29%のままほぼ横ばい。

(久保信博)

*見出しに「学生向け」、第2段落目に「学生向けとして4725円と」、第3段落目に「学生なら」、第4段落目に「ただ、学生以外になるとドコモもデータ通信料が他社と同額になるため、3社ともそれほど差がなくなる」、第6段落目に「学生なら」を追加します。

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