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ドル97円後半、クロス円の反落でドル/円に下押し圧力

10月23日、東京外為市場正午のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル安/円高の97円後半。都内で2009年11月撮影(2013年 ロイター/Yuriko Nakao)

[東京 23日 ロイター] - 東京外為市場正午のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル安/円高の97円後半。予想を下回る結果となった米雇用統計を受けて前日続伸したクロス円に、利食いや調整売りが入り、ドル/円の上値を抑える展開となった。米長期金利が3カ月ぶり水準まで低下したこともドル売り/円買いを誘った。

ドルは98円前半で一進一退を続けていたが、正午にかけてクロス円が全般に弱含んだことや米長期金利が3カ月ぶりの低水準となっていることを受け、98円を割り込んだ。米雇用統計以前の市場では、99円半ばのストップが意識されていたが、99円台からは実需の売りオーダーも見えているとされ、99円が事実上の大きな壁を形成し始めているという。

「円安基調は変わっていないが、ドル高に転換しきれない。結果的にレンジ相場になるが、これからはただひたすら米経済指標を見ていくことになるだろう」とFXプライム取締役の上田眞理人氏は述べ、コアレンジを97―99円、より広いレンジを95―100円としたうえで、現水準からは下値リスクが大きいとの見方を示した。

前日発表された9月の米雇用統計の弱い結果を受けて、米財務省証券10年物利回りは2.500%付近と、ニューヨーク終盤の2.512%からさらに低下し、3カ月ぶりの低水準まで落ち込んでいるため、アルゴリズムのドル売り/円買いがでているもよう。

さらに、欧米大手金融機関では米量的緩和の縮小開始のタイミング予想を相次いで先送りしはじめた。

バークレイズでは、今回の雇用統計は早期の量的緩和第3弾(QE3)減額の可能性を後退させる内容であるとし、今年12月としていたQE3減額開始時期の予想を来年3月に変更した。JPモルガンでも、FRBが年内にテーパリングに踏み切る可能性は後退したとして、開始タイミングとして最も可能性が高いのは来年4月と従来の予想を変更した。

前日のニューヨーク市場では、雇用統計発表後にドル全面安となり、クロス円の上昇が目立った。スイスフラン/円が109.72円まで上昇し、1990年9月以来23年ぶりの高値をつけたほか、ユーロ/円 が135.52円まで上昇し、2009年11月以来の高値を付けた。英ポンド/円は 159.52円付近まで上昇し、9月20日につけた2009年8月以来の高値(159.98円)に迫った。豪ドル/円は95.67円付近まで上昇し、6月5日以来の高値を付けた。

こうしたクロス円の全般的な上昇は、海外市場では最弱通貨同士の綱引きとなったドル/円相場の下値を支える格好となったが、きょうの東京市場ではクロス円の反落がドル/円に重くのしかかった。

(森佳子)

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