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ドル失速し対円で下落、米ISM非製造業雇用指数の低下で

[ニューヨーク 4日 ロイター] - 4日終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが失速して対円で下落し、ユーロに対しても値を消した。投資家はこの日発表された一連の米経済指標をあらためて見直した結果、米供給管理協会(ISM)の11月非製造業雇用指数が低下したことなどから、米連邦準備理事会(FRB)による早期の量的緩和縮小を後押しする内容ではなかったと結論付けた。

12月4日、ニューヨーク外為市場では、ドルが失速して対円で下落し、ユーロに対しても値を消した。2011年8月撮影(2013年 ロイター/Yuriko Nakao)

ユーロは朝方を中心に幅広く値下がりした。ユーロ圏域内各国の景気回復にばらつきが確認されたことが背景で、スイスフランに対しては一時2カ月ぶりの安値をつけた。

スイス国立銀行(SNB、中央銀行)が来週の金融政策委員会で、スイスフランの対ユーロ相場での上限維持を再表明する公算が大きいとみられ、ヘッジファンドがユーロ売りに動いた。

ロイターのデータによると、終盤のドル/円は0.3%安の102.21円。ドル指数.DXYは0.4%安の80.619。

終盤のユーロ/ドルはほぼ横ばいの1.3588ドル。

米オートマチック・データ・プロセッシング(ADP)などが発表した11月の民間部門雇用者数は1年ぶりの大幅増加で、10月の米輸出は過去最高、10月の米新築一戸建て住宅販売も33年半ぶりの伸びとなった。

しかしISMの11月非製造業雇用指数は、10月の56.2から52.5に下がり、5月以来の低水準だった。

デイリーFX(ニューヨーク)の通貨アナリスト、クリストファー・ベッキオ氏は「非製造業雇用指数は米雇用統計の非農業部門雇用者数の伸びに対する正確な先行指標であっただけに、今回の低下は注目に値する」と述べた。

実際、同指数の低下を受けて投資家の間では、6日の11月米雇用統計発表を前にドルの買い持ちを縮小する動きが広がった。

市場は、FRBによる量的緩和縮小の開始時期を探る重要な手掛かりとして、5日の第3・四半期米国内総生産(GDP)改定値や6日の雇用統計に関心を向けている。

多くの投資家やアナリストは今のところ量的緩和縮小が始まる時期を来年3月と予想しているが、雇用統計が強い内容なら緩和縮小のタイミングが前倒しされるとの観測が強まるだろう。

クレディ・アグリコルの通貨ストラテジスト、マニュエル・オリベリ氏は、FRBは来年1月に緩和縮小に踏み切るとみており、今週はドルにとってこの1年で最も重要な週になる可能性があるとの見方を示した。

その上で同氏は「想定外の米指標を受けてドルが上昇するリスクは大きい」と強調した。

欧州中央銀行(ECB)は5日に月例理事会を開く。UBS(ロンドン)の通貨アナリスト、ジェフリー・ユー氏は「追加利下げを期待する少数の市場参加者がいるかもしれないが、何か動きがあるとは思わない」と話した。

ドル/円   NY時間午後4時    102.27/28

始値   102.50/52

前営業日終値   102.49/54

ユーロ/ドル NY時間午後4時 1.3585/88

始値   1.3575/76

前営業日終値   1.3589/92

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