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インドネシアなど3カ国と通貨融通、財務相「日本の国益に資する」

12月13日、麻生太郎財務相は、今年5月のASEAN5カ国との金融協力に基づきインドネシア、フィリピン、シンガポールと通貨スワップの拡充、再締結で合意したと表明した。6月撮影(2013年 ロイター/Issei Kato)

[東京 13日 ロイター] -麻生太郎財務相は13日、今年5月のASEAN5カ国との金融協力に基づきインドネシア、フィリピン、シンガポールと通貨スワップの拡充、再締結で合意したと表明した。

インドネシアやフィリピンとは新たな危機対応策を講じたのが特徴。麻生氏は閣議後の記者会見で「市場の安定や貿易環境の発展に期待したい」と語った。

今回、合意、再締結したのはインドネシア、フィリピン、シンガポールの3カ国。インドネシアとはこれまで、同国通貨を米ドルに交換する場合の上限は120億ドルだったが、2倍にあたる227.6億ドルに引き上げた。

フィリピンでも60億ドルから120億ドルに拡充。いずれも短期的な流動性に問題が生じるなどした際、あらかじめ設けたコミットメントラインの枠内で資金を融通する危機予防策も導入した。

一方、シンガポールとは30億ドルのスワップ協定を再締結した。麻生財務相は通貨スワップ協定を拡充、再締結したことについて「通貨が不安定になれば経済、政治情勢が不安定になりかねない。(今回の締結は)日本の国益にも資する」と述べた。

タイやマレーシアとも今後、協議を進め、通貨スワップ協定の早期締結を目指す。

山口貴也

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