[ニューヨーク 13日 ロイター] -13日公表されたバンク・オブ・アメリカ・メリルリンチ・グローバル・リサーチの調査によると、11日までの1週間に世界の株式投資信託から45億ドルの資金が流出した。
米連邦準備理事会(FRB)が緩和縮小に着手するとの観測が高まるなか資金が流出した。
ただ、ETF(上場投資信託)には59億ドルの資金が流入したため、ETFと株式投資信託の合計では14億ドルの流入となった。
一般的に、株式投資信託は個人投資家、ETFは機関投資家の投資行動を反映するものと考えられている。
世界の株式ファンドには年初から合計で2474億ドルが流入。内訳は株式投資信託が717億ドル、ETFが1757億ドルとなっている。
欧州の株式ファンドには45億ドルの資金が流入。流入は24週連続で、1週間の流入額としては今年で2番目の大きさとなった。
ウエルズ・キャピタル・マネジメントのシニアポートフォリオマネジャー、マーガレット・パテル氏は、投資資金が米国外の過小評価された市場に向かったと指摘。「欧州は安定化したと見られ、割安感が出ていることで早めに資金を投入しようとする動きが出ている」と述べた。
新興国債券ファンド16億ドルの流出。FRBの緩和縮小観測が高まるなか、新興国株式ファンドからは19億ドルが流出した。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」