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ソフトバンク、TモバイルUS買収を検討=関係筋

[東京 25日 ロイター] - ソフトバンク9984.Tが米携帯電話4位のTモバイルUSTMUS.Nを買収する方向で検討に入ったことが25日、分かった。

12月25日、ソフトバンクが米携帯電話4位のTモバイルUSを買収する方向で検討に入ったことが分かった。写真は孫社長。7月撮影(2013年 ロイター/Issei Kato)

複数の関係筋によると、米子会社のスプリントS.Nを通じて来年度中にも親会社のドイツテレコムDTEGn.DEからTモバイルUS株式の過半数を取得したい考え。ドイツテレコムとの交渉を始めたほか、買収資金の借り入れについて米国を中心とした金融機関と協議を進めている。

ソフトバンクは携帯電話事業の売上高で世界トップを目指しており、今年7月には同3位のスプリントを約1兆8000億円で買収したばかり。新たな大型買収で一気に事業規模を拡大させる方針。TモバイルUSの買収が実現すれば、ソフトバンクグループとしての売上高は約7兆円となり、中国移動(チャイナモバイル)0941.HKの約9兆円に次ぐ世界2位に躍り出る(業界団体GSMAの7月の調査などから算出)。

スプリントの契約者数は約5500万件(9月末時点)で、1億件を超えるベライゾンやAT&Tといった上位2強に大きく差をつけられている。約4500万件のTモバイルUSを取り込むことでまず2強に対抗し、携帯電話端末の調達コスト引き下げや重複設備の解消などで収益向上を目指す。

<米当局の判断が鍵に、財務悪化懸念も>

ただ、Tモバイル買収には米連邦通信委員会(FCC)や米司法省の承認が必要で、買収の可否や時期は米当局の判断に左右される可能性がある。2011年にはAT&TT.NがTモバイルを買収しようとしたが、市場の寡占と競争低下を懸念した米当局から反対され、実現に至らなかった経緯がある。

関係筋によれば、ソフトバンクは買収に向けて2兆円規模の資金調達を計画。ただ同社はスプリント買収などで、有利子負債残高が今年9月末時点で8兆8400億円に膨らんでいる。スプリント、Tモバイルともに業績も不振なため、金融筋の話では、ソフトバンクは資金調達できても、調達コストがかさむ可能性があるという。また今回の買収が実現するためには、資金・財務面の課題に加え、米当局の承認を得られるかどうかも重大な鍵を握るとの指摘がある。

TモバイルUSについては、米衛星放送会社ディッシュ・ネットワークDISH.Oも買収提案を検討していることがロイターの取材で明らかになっている。ディッシュはスプリント買収をめぐってソフトバンクに敗北。スプリントが買収に動くようならディッシュも指をくわえて見ているつもりはない、と複数の関係筋が話しており、両社の間で争奪戦が再び勃発することも考えられる。

一方、25日のソフトバンクの株価は軟調。市場では事業拡大期待よりも財務悪化懸念から売りが先行する形となっている。

(白木真紀、久保信博 取材協力:江本恵美、布施太郎、Liana B. Baker in New York 編集:山川薫)

*内容を追加して再送します。

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