[北京 3日 ロイター] -中国国家統計局が3日に発表した12月の非製造業購買担当者景気指数(PMI)は54.6で、4カ月ぶり低水準に低下した。前月は56.0だった。中国経済が2013年末にかけ減速した状況が明らかになった。
PMIは50を上回ると景況の改善を示し、下回ると景況の悪化を示す。
バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチのエコノミスト、TingLu氏は、年央に打ち出された「ミニ」景気刺激策の効果が薄れたことも指数低下の一因と指摘。「第3・四半期は需要の盛り返しがみられたが、これが第4・四半期も続いたとは思わない」と述べた。第4・四半期の成長率は2%で、第3・四半期の2.2%から減速するとみている。
今週発表された2つの12月製造業PMIでは、輸出受注の鈍化を受けて製造業が12月に伸び悩んだことが明らかになった。
12月非製造業PMIの内訳をみると、企業の期待指数は11月の61.3から58.7に低下した。
物価上昇圧力の強まりが示されたものの、新規受注指数は51で変わらずだった。
エコノミストの多くは、労働・製造コストの上昇を背景にインフレは今後数年で上昇すると予想している。
10月のロイター調査では、中国の2013年成長率は7.6%と予想されている。政府が目標とする7.5%をわずかに上回っているものの、過去14年で最も低い伸びとなる見込み。
調査対象に比較的小規模な民営企業がより多く含まれるマークイット/HSBCの12月サービス部門PMIは6日に発表される。
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