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2013年貿易収支は過去最大11兆円台の赤字、初の3年連続赤字

[東京 27日 ロイター] -財務省が27日に発表した2013年の貿易収支は11兆4745億円の赤字となり、3年連続で赤字を記録した。輸出は3年ぶりに増加したが、円安を背景に原粗油などのエネルギー輸入が増え、1979年の統計開始以来、過去最大の貿易赤字となった。

1月27日、財務省が発表した12月貿易統計速報によると、貿易収支(原数値)は1兆3021億円の赤字となった。写真は都内のコンテナ港で昨年8月撮影(2014年 ロイター/Toru Hanai)

暦年ベースでの貿易収支は、2011年に31年ぶりに赤字に転落(2兆5647億円)した後、赤字額は2012年に6兆9411億円まで拡大。13年には初めて10兆円台の大台を突破した。3年連続で赤字となるのは統計開始以来初めて。これまで連続で赤字を記録したのは、第二次オイルショック時の1979年と1980年だった。

大幅な貿易赤字の要因について財務省では「輸出は3年ぶりに増加したが、外貨建て比率が輸出より輸入の方が高く、原粗油・LNG価格の上昇で(貿易赤字が)増加した」と説明。先行きについては「世界経済動向や原油価格動向などさまざまな要因があり、見通せない」(財務省筋)としている。

輸出は前年比9.5%増の69兆7877億円。3年ぶりに増加した。ただ、数量ベースでは前年比1.5%減と3年連続で減少した。米国向け自動車や中国向け有機化合物が増加に寄与した。 輸入は前年比15.0%増の81兆2622億円で、過去最大に膨らんだ。原子力発電所の稼働停止により、原粗油や液化天然ガス(LNG)など、燃料の輸入が増大した。

為替レート(税関長公示レート平均)は1ドル96.91円で、対前年比21.8%の円安だった。

輸入原油単価は前年比17.0%上昇の6万7264円/キロリットルで、ドルベースでは同4.0%下落し110.4ドル/バレルだった。

<12月は過去3番目の貿易赤字>

12月の貿易収支(原数値)は1兆3021億円の赤字となった。輸入の大幅増加を背景に、3カ月連続で1兆円台の大幅な赤字となった。赤字は18カ月連続。1979年の統計開始以来、3番目の赤字額を記録した。

貿易赤字(季節調整値)は前月比11.2%減で、赤字幅は縮小した。

<12月は輸出が10カ月連続で増加、数量も微増>

輸出は前年比15.3%増の6兆1105億円。10カ月連続で増加した。数量ベースでも同2.6%増と微増ながら、3カ月連続で増加した。自動車(18.3%増)、鉄鋼(19.4%増)、有機化合物(30.1%増)などが増加した。

地域別では、中国向け輸出は同34.4%増と9カ月連続で増加した。伸び率は2010年4月(同41.3%増)以来の高い伸びを記録。自動車(162.8%増)、自動車の部分品(95.9%増)などが増加した。

米国向け輸出は前年比13.0%増で12カ月連続で増加。欧州連合(EU)向け輸出は前年比23.0%増で7カ月連続で増加した。

為替レート(税関長公示レート平均)は1ドル102.10円で、対前年比24.0%の円安だった。

<12月の輸入は14カ月連続増、12月として過去最大>

輸入は同24.7%増の7兆4126億円。14カ月連続で増加した。12月としては過去最大だった。増加品目は、原粗油(23.1%増)、液化天然ガス(33.1%増)、半導体等電子部品(39.2%増)などだった。

輸入原油単価は前年比22.8%上昇の7万1910円/キロリットルで、ドルベースでは同0.9%下落し112.0ドル/バレルだった。

ロイターが民間調査機関を対象に行った調査では、予測中央値は1兆2225億円の赤字。輸出は前年比17.8%増、輸入は同26.1%増だった。

(吉川裕子 編集:山川薫)

*内容を追加しました。

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