[台北 28日 ロイター] -台湾の大陸委員会の王郁琦主任委員(閣僚)は、2月11─14日に中国の張志軍外務次官と会談を行う。1949年以降で最高位級の中台会談となる。
ただ、王氏は会見で「今回の訪問で難度が高い政治問題は取り上げない」とした。
中国の習近平国家主席は昨年10月、中台問題の政治的解決を永遠に先送りすることはできないと述べ、政治対話の促進を呼び掛けた。これに対し台湾の馬総統は、政治対話は急を要しないとの立場を示し、貿易に力を入れる考えを表明している。
王氏によると、2月の会談では、相互に代表部を設置する案や台湾の国際機関への参加、中国に留学している台湾の学生に対する医療について議論する。
王氏は、会談が「誤解を回避するために、正常な意思疎通の仕組み」を作ることを目的としているとした。
中国の国務院台湾事務弁公室の馬暁光報道官は、今回の会談について、「双方が踏み出すこの重要な一歩は、意思疎通と理解を向上させるだけでなく、両岸関係の将来の発展を共に促進することに貢献するだろう」と語った。
会談は南京と上海で行われる予定。
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